火種の役目
リアルの慇懃無礼な彼は建前で
ネットの傍若無人な本音が本質
とはいえ世界が回っていくためには
建前だって必要不可欠
ネットだと意識的にしろ無意識的にしろ
“つい大袈裟に演技しちゃう”ってことない?
確かに演じることと真実であることは両立する
だから、つまり彼のリアルの建前も
リアルで行動しない人は
ネットで行動してはならない
っていう考え方は危険だ
リアルで話せばこじれないのかといえば
無論そんなことはないわけだけども
でもルールはできるはずよ
審判とかリングとか時間制限とか
尊重とか
現実をリアルに生きよう
それがネットでもそれは大した問題ではない
そりゃあ人間なんて結局何事においても
お釈迦様の掌の上の孫悟空にすぎないわけだけど
それにしてもちと単純すぎない?
こんな一企業のサービスに人生振り回されて
我々はネットをうまく使いこなせていない
だってリアルだってそうじゃないか
我々は日常生活で議論することもできない
いやそもそも使いこなせているものなどあるのか
世の大半の人々は長文を読む習慣がない
だって読書習慣のある人って少ないでしょ
文章を正しく読む訓練ができていない
頑張れば短くできる、そのこと自体は確かにそうなんだけど
しかし短くといっても限度がある
この量はいくらなんでも少なすぎる
連投するにしても全部読んでもらえる保証はない
だからいくらわかりやすく書いたところで無駄なの
だって敵は“読めない”んだもの
ただ
ネットはネットで活動してればいいんだけど
同じことをリアルでもやっていた方が
効果てきめん
ただそれだけのこと
だからこそ
だからこそ
というわけで別のアプローチが要る
ネットはポップにさらっと広く浅く、とかね
要は機械や道具はあくまで使う側でいること
とにかく建前と善良さは矛盾しないもの
それが社会を生き抜くコツさ
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