脅威

膨大な情報の海の中

覚えていられるのはほんの僅か

そうほんの僅かなんだ

こんなにも興味を持って読んでいるのに


頭のおかしい人が頭のおかしいことを書く

世界は広いものだから賛同者が現れる

いいね!が何十万

でもねえ、日本には一億人以上いるんだぜ


何をどんなに熱心に語ったところで

ネットの中に在るだけではやがて忘れられる

所詮そんなものだ 彼の脅威なんてそんなもの

未来に何も残さない


でもそれは逆にどれだけ良いことを言っても

彼と同じということ ネットの中に在るだけでは

彼女の声がやがて忘れられるのがとてももどかしい

世界に何も残さない


確かに声が大きければ数が集まる

脅威と呼べるかもしれない けど

それは結局彼女の側だって同じこと

彼女の努力が世界の均衡を保つ


例えばテレビや新聞に取り上げられれば

外に飛び出るわけだから脅威だ けど

それだけいろいろな人の目に触れることになり

あまり結果は変わらない


世の中、そんなに馬鹿ばかりでもなければ

賢者ばかりでもない

世の中、普通の人々は単純に良い世界を夢見てる

経験や歴史に学びながら


"普通"だからこそ飲み込まれる脅威はある

フェイクニュースで無実の人が殺される

ただ結局のところ何か異常事態が起これば

然るべき処置が施されるのが文明社会だ

もしも俺がこの国を信じすぎているのでなければ…ね


例えばネットのヘイトスピーチが

リアルに飛び出てヘイトスピーチをして

法律で禁止されたのがわかりやすい例だろ


たとえ人間の本質が邪悪だったとしても

リアルの世界では建前が構築されるのだ

僕らみんな、ちょっとネットの見すぎじゃない?


だからまあ、そんなに彼に脅えなくても大丈夫よ

所詮ネットしかできることのない人なんだから

そんなにカッカしないで普通に対処してきましょ

彼は脅威でも何でもないぜ


ただしそれは彼女に対しても同じことなのだがね

所詮ネットしかできることのない人たちである以上

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