零と壱のはざまにて

機械文明

科学文明

IT社会

インターネット

情報

コンピュータ

ハイテク

でもそれを扱うのはあくまで人間なのである


もともと人に言えなかったことが言えたネット

これまではそれがネットだけで完結してた

ところが今それが表に出るようになった

ネットが現実を侵食し始めた


こんなものが外に出てきたらもうやってられない

だけど彼は自分が異常だなんてまるで気づかない

いつも"気軽に"コメントを書き込んで"気軽に"スイッチを押して

"みんな"がそうしていていつの間にか"慣れた"から


タイトル"だけ"読んで内容を無視して

条件反射で書き込んで、そのままおしまい

どうやら議論や対話には興味がないようで

もしや文字を打つこと自体が快感なのだろうか


だけどインターネットは世界を変えたが

それは世界の仕組みを丸ごと変えたわけじゃない

それはあくまでも地続きの新しい世界

つまり僕らは前々からこんなんだったのさ


でもいつかは知らねばならなかったのだ

頭の悪い人間がこんなにもいること

だからそれがわかってよかったのだ

やっぱりネットは幸せを運んでくれた


だから、さてどうするか

僕らは新しい世界に於いても"このまま"か

それとも新しい世界を生きることができるか

全ては君次第


だっていくらネットでAV観放題だからって

結局俺が観たいものは俺が観たいものだけなんだ

短期集中すぎて情報がめちゃくちゃさ

名前と住所と電話番号を知られちゃ迂闊なことはできないぜ!


全ては以前と地続きだ

それは世界の仕組みを丸ごと変えたわけじゃない

この世界は元からこんなんだったのだ

残酷で陰湿で醜悪で


でもさあ

それじゃなんだか悔しいじゃない


さてどうするか

僕らは新しい世界に於いても"このまま"か

それとも新しい世界を生きることができるか


全ては君次第

全ては君にかかっている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る