ロディが役に立つお話(おおいに個人差あり)


 子供が生まれたら、買いたいな~と思っていた憧れアイテムにロディさんが居ます。


 ロディさん。


 馬なのかロバなのか、何なのか未だによく分かりませんが、世界一可愛いバランスボールだそうですよ。


 ウエが生まれてすぐに親がピンクのロディさんを買ってくれました(気が早い)。


 しばらく可愛いオブジェとして我が家に留まり、いつかウエが歩き出して、ロディさんに乗って遊んでくれたらいいなぁ〜と思っていました。


 しかし。


 ハイハイを始めたウエ。

 ハイハイして、オブジェと化していたロディさんと初対面。



 ――母は、衝撃的な事実を知るのです。



 ウエ、ロディさんに大号泣!!



 ロディさんを見ただけで怯えて、私に縋りつきます。


 ……嘘でしょ?


 ロディさん、可愛いでしょ?

 値段も高いんだよ(親のエゴ)?


 何度かロディチャレンジしましたが、全然ダメ。

 しかもロディのバスマットまで買っていた私。

 お風呂でも大号泣。



 完全なる見当違い……!



 ああ、大失敗……と思いきや。

 意外な使い道があったのです。


 ハイハイを始めて行動範囲が広くなったウエ。

 危ないから来て欲しくないキッチンの入口にロディさんを置いたのです。


 すると! 

 ウエはキッチンに近寄りません。

 しめた母は、バスマットも追加。


 ウエ、更に怖がる。


 母、ロディさんの使い道を見出した瞬間です!


 ディフェンスロディの両サイドはがら空きなのに、オフェンスウエは通れず。


 凄いぞ、ロディ!

 ありがとう、ロディ!!




 ――ちなみに、大きくなってからロディさんを怖がらなくなってからは、普通に乗って遊んでいましたよ。


 本来の使い道になるまで、二年の歳月がかかりました。


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