腹で押す


 公園大好きの続き。


 トラブル系のお話です。

 我が子がお友達に乱暴な事をするお話です。

 ご了承ください……。




 幼かった頃のシタはやんちゃ、自分の欲求にまっすぐなタイプです。


 なんでも一番が大好き。

 それは家族の中だけじゃなくて、外の世界でも。


 とある公園には長い滑り台がありました。

 とても人気遊具で、日曜日に行けばみんな列を作って、その滑り台を滑ります。


 しかし幼いシタはその列を待てません。


 早くしろとばかりに、前の子の後頭部スレッスレに並び睨み付けます。


 ソ、ソーシャルディスタンスッ!!


 そして、痺れを切らしたシタは自前のキューピー腹を使い、前の子の背中をボンヨボンヨと押します。



 慌てて注意しましたが……。

 


 ……手じゃなくて……お腹?



 手を出さなかったのは偉い。

 けれど、腹は出している。



 結局酷い事しているのは変わりありませんが、押し方に個性を感じた一日でした。

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