ダイラ物語

第404話 特殊照明山計画（粋浮ジャ②）

ダイラ：「ところでクワヤマダくん、知ってるか？最近、“山のないところに山を作る”っていう活動が注目されてるらしい。」

クワヤマダくん：「山を作る？本物の山？それとも、メタファー的な話か？」

ダイラ：「両方だな。実際に小さな山を人工的に作る人もいれば、プロジェクトや表現を“山”に例える人もいる。大事なのは“挑戦”の精神だよ。何もないところから自分の山を作って登る、その過程そのものが意味を持つんだ。」

クワヤマダくん：「なんかそれ、ダイラ先輩の得意分野じゃないか？特殊照明を作るって、ある意味“光の山”を作ってるようなもんだろ？」

ダイラ：「ああ、まさにそれだよ。僕が最近取り組んでるプロジェクトも、山をモチーフにしてるんだ。光で山を描く特殊照明を使って、平地のどこにでも幻想的な山の風景を映し出す装置を作ってるんだ。」

クワヤマダくん：「へえ、すごいな！実際に山を作るわけじゃないけど、光で山を“感じさせる”ってことか。それこそ、現代版の“枯山水”みたいなもんだな。」

ダイラ：「そうだな。僕が思うに、山そのものより、“山を感じる心”が大事なんだよ。だから、光で作った山は登れないけど、その光景を見た人に“登りたい”って気持ちや、新しい挑戦を始めるインスピレーションを与えたいんだ。」

クワヤマダくん：「つまり、実物の山がなくても、人の心に“挑戦”を映し出せるってことか。さすがダイラ先輩、それって“粋がいい浮世ジャパン”を体現してるよな。」

ダイラ：「ありがとう。僕にとって、このプロジェクト自体が新しい山なんだ。光で山を作るなんて誰もやったことがないし、何が正解なのかもわからない。だからこそ登りがいがあるんだよ。」

クワヤマダくん：「なるほど。じゃあ、その光の山を見た人たちが自分の山を作り始めるかもしれないな。そうなったら、“山の連鎖反応”みたいなことが起きるんじゃないか？」

ダイラ：「それが理想だな。僕の山がきっかけで、他の人たちがそれぞれの山を作り始める。そうやって、みんなが自分の山を楽しみながら、お互いを照らし合う社会が生まれるかもしれない。」

クワヤマダくん：「でも、それを実現するには、やっぱり“光”が必要だな。なんかいいな、ダイラ先輩の光の山って。みんなの挑戦を照らす希望の灯りみたいだ。」

ダイラ：「ありがとう、クワヤマダくん。それにしても、僕らが今こうして話してること自体が新しい山かもしれないな。言葉で形を作り、想像力で登っていく。これもまた、“粋がいい浮世ジャパン”の一部だよ。」

二人は笑い合いながら、挑戦と創造の未来について語り続けた。ダイラの光の山が、人々の心を照らし、新たな山を生み出していく。それはきっと、次の時代の“粋がいい”挑戦の象徴となるだろう。