第403話 粋がいい浮世ジャパン!

ダイラ:「クワヤマダくん、最近“粋がいい浮世ジャパン”って言葉が話題になってるの知ってるか?」


クワヤマダくん:「ああ、それって日本が“自立した学び手”を育てすぎて、全員が自分の道に突き進むあまり、社会全体が浮き気味だって揶揄されてるやつだろ?」


ダイラ:「その通り。“個別最適な学び”が行き渡った結果、日本中がクリエイターだらけになっちゃって、みんなが自分の作品を作るのに必死で、他人の作品を見る余裕がない状況だ。」


クワヤマダくん:「表現者が100人に対して鑑賞者が10人とか、完全にバランス崩壊してるな。まさに『粋がいい』けど、どこか“浮いてる”感じだよな。」


ダイラ:「そうなんだよ。昔の“浮世絵”みたいに粋でオシャレではあるけど、今の日本はみんなが“自分だけの浮世”に生きてる。だから海外からも『粋がいい浮世ジャパン』って皮肉られてるんだ。」


クワヤマダくん:「全員が表現者になるって、響きはいいけど、誰も他人の作品を見なくなるのはちょっと怖いな。自分の世界だけで完結する社会って寂しくないか?」


ダイラ:「それが教育の副作用とも言えるんだよね。生きがいや探究する力を育てるのは素晴らしいけど、協働やつながりを疎かにしちゃったのかも。」


クワヤマダくん:「なんか、粋が良すぎて“自己完結型”の国になったって感じだな。でも、そんな状況でもダイラ物語の作者はこの話を書き続けるんだろ?」


ダイラ:「間違いないね。鑑賞者がいなくても表現を続けるなんて、完全に“粋がいい浮世ジャパン”の住人だよ。」


クワヤマダくん:「やっぱり、探究だけじゃなくて、つながりをつくる教育も必要なんだな。全員が表現者でも、他人を受け止められなきゃ意味がない。」


ダイラ:「そうだね。粋がいいだけじゃなく、つながりのある“粋で豊かな浮世ジャパン”を目指すべきだよ。何も生み出さない受け身なタイプも実は貴重な存在なんだよ。両者がバランスよくいる世界が丁度いい。教育にはまだまだ課題があるね。」

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