第379話 カミホンニン?


ダイラ: ふぅ~、気持ちいい!このミシャグジ石のジャグジー、まるでフォッサマグナの風呂に浸かってるみたいだな。大地のエネルギーがダイレクトに感じられる。


クワヤマダくん: うひょ~。諏訪湖はフォッサマグナの上にあって、ミシャグジって龍神様だっていうし、すごい神秘的ですね。でもこのジャグジーちょっと不謹慎な気もする。


ダイラ: 昔は、ウナギを食べるのも、暴れた龍を鎮める意味があったらしいぞ。


クワヤマダくん: え、ウナギが龍の子供!?面白いですね。それにしても、うな重高いっす!


ダイラ: このミシャグジ石ジャグジー、実は秘密があるんだ。よく聞けよ。このジャグジーに入ると、誰でも現人神になれるんだ。 


クワヤマダくん: えっ!?現人神!?


ダイラ: もちろん冗談だけど、諏訪大社は古くから神々が宿る場所とされてきたから、もしかしたらほんの少しだけ、神様に近づけるのかもな。


上◯: (遠くから)おいおい、現人神ってのは僕のことですか!


ダイラ: おい上◯、調子に乗んなよ。お前はただの上◯◯「かみほんにん」だろ?諏訪大社の神様は、もっと偉大で神秘的な存在だ。それに、お前、長野県出身だって聞いたけど、諏訪大社の上社本宮とかと関係あるのか?


上◯: えへへ、神本人(カミホンニン)です。上社本宮とは字体の雰囲気だけ似てます。他はなーんも関係ございません。諏訪に生まれて氏子になりたかったー!


クワヤマダくん: おまえ面白いなぁ。でも、諏訪の神様は、御神渡りとか、七不思議とか、すごい力を持ってるって聞いたことがある。


ダイラ: そうだな。御神渡りは、上社の男神と下社の女神が会いに来た跡だっていう伝説もあるし、ミシャグジ様が氷を操って作ったっていう説もある。ここ数十年は異常気象により、無結氷が続き、御神渡りができず。神さま同士会えなくて寂しいだろうな。


上◯: へぇ~、そんな伝説があるんだ。俺ももっと諏訪のことを勉強してみようかな。

(三人はしばらく、諏訪の伝説について語り合い、ジャグジーの中で楽しい時間を過ごす)


クワヤマダくん:だから、おまえは早く帰ってダイラ物語の続きを書けよ!もう諏訪シリーズは終わりにして、当初タイムワークして行くはずだった、バブル時代編に手をつけろ!寄り道、道草が酷いぞ!


ダイラ:ダイラ物語って結局何なんだ?



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