第333話 2025年7月ダイラ予言落語
クワヤマダくん:「ダイラの兄ぃ、聞いたかい?あの、たつき諒って漫画家、また妙な夢見たってんだよ。2025年の7月に何か大変なことが起きるってよ。ほら、9.11とか3.11も当てたって話で有名じゃねぇか。こりゃ、今度も見逃せねぇやな!」
ダイラ:「おう、またそいつが未来を覗き見たってか。まぁ、夢ってぇのは不思議なもんで、時にゃあ未来だの過去だのが入り混じってくるからな。だがよ、クワヤマダ、オレも実はな、最近奇妙な夢見ちまったんだよ。」
クワヤマダくん:「へぇ?兄ぃまで予知夢とは!どんな夢だったんで?」
ダイラ:「いやぁ、これがまた変な夢でな。遠い星から、ちっこい宇宙人が地球に来るってんだ。だがよ、その宇宙人が、アリよりも小せぇ!そんでよ、誰もそいつらに気付かねぇんだ。何しろ、ほこりみてぇに軽いんだよ。」
クワヤマダくん:「な、なんだいそりゃ!ほこりみてぇな宇宙人ってか?そりゃまた面白ぇなぁ。そんな奴ら、どうやって地球まで来たんだ?」
ダイラ:「まぁそこは宇宙の神秘ってやつよ。風に乗ってヒュッと来たのかもしれねぇ。そんでよ、着陸する時も誰にも気付かれねぇように、ふわっと地球に降り立ったんだな。」
クワヤマダくん:「ふぅん、そりゃ面白いねぇ。でもその宇宙人、地球に来てどうすんだい?」
ダイラ:「そりゃ決まってんだろ、地球征服だ!『俺たちの科学技術でこの星を支配してやる』って気合い入ってんだよ。ところがだな、そこで出てくるのが地球の住人、昆虫どもよ。」
クワヤマダくん:「昆虫?え、虫が相手に!?そりゃまた珍しい展開だなぁ!」
ダイラ:「おぅ、宇宙人どもにとっちゃあ、アリだのハチだのがまるで怪獣みてぇなもんよ。そんで次々に襲いかかってくるわけだ。何しろ、アリにゃあ群れがあるし、ハチは刺してくる。もう、宇宙人どもにゃあ手も足も出ねぇ。」
クワヤマダくん:「こりゃまたすげぇ展開だ。宇宙人が虫相手に四苦八苦してるってのかい。だが、奴らには科学技術があるだろ?何か対抗策とか出さねぇのか?」
ダイラ:「そりゃ出してくるさ!宇宙人どもは、ここでレーザーだのビームだの、ハイテク兵器を使おうとするんだがな、アリには効かねぇ。何しろ、ちっこすぎて攻撃のスケールが合わねぇんだよ。威勢は良いが、結局昆虫にゃ勝てねぇってわけだ。」
クワヤマダくん:「いやぁ、そりゃ傑作だ!宇宙のハイテクも、虫には通用しねぇってのは痛快だなぁ。で、どうなったんだ、その後は?」
ダイラ:「そっからが更に笑える展開よ。宇宙人どもは、昆虫の襲撃を何とか逃げ延びて、地下に隠れようとするんだ。ところが、そこに待っていたのが地下のネズミどもだ。」
クワヤマダくん:「あぁ、そりゃまた不運だねぇ。虫にやられて、今度はネズミかい?」
ダイラ:「そうよ。宇宙人どもは、結局地下でネズミどもに食われちまうんだ。こんなに技術が進んでるのに、地球のちっこい生き物にゃあ勝てやしねぇ。いやぁ、情けねぇ話だが、笑えるだろ?」
クワヤマダくん:「ははぁ!こりゃ落語みてぇなオチだねぇ。宇宙の彼方からやって来た宇宙人が、虫やネズミにやられて終わるなんて、まるで滑稽話だ!」
ダイラ:「その通りよ、クワヤマダ。人生ってぇのは、どこかしらそんなもんだ。でけぇ夢を見て突っ走ったと思ったら、思いがけねぇとこで足元をすくわれる。そんでな、気付いたら自分がどこにいるか分かんねぇ。宇宙人だって、人間だって、自然の前じゃちっぽけなもんさ。」
クワヤマダくん:「うん、うん、確かにそいつぁ言えてるねぇ。人間も宇宙人も、自然の流れには逆らえねぇ。何だか、ちっこい宇宙人の話が、人間の生き様に重なるねぇ。」
ダイラ:「だろ?だからよ、何が起きるか分かんねぇ2025年7月だろうが、何だろうが、あんまり気にしねぇほうがいいんだよ。自然に任せるのが一番ってことさ。」
クワヤマダくん:「なるほど、兄ぃ。そいつぁ、教訓だなぁ!ありがてぇお話、聞かせてもらったよ!次はもっと面白ぇ夢を見て、また教えてくれや!」
ダイラ:「おう、期待しとけ。次はネズミが宇宙を征服する話でもしてやるさ!」
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