第303話 岩壁家族
ダイラ:おお、クワヤマダくん、見て見て!岩壁にプラネタリウム状の作品を設置したんだ。これで夜になると星と僕の作品が溶け込み、岩肌にもきれいに星が映り込み輝いて見えるよ。
クワヤマダくん:わぁ、すごいね!ダイラさんよく一人で設置したね。でも、あれ、あそこにいるのは誰?
ダイラ:あの人は、数日前からこの岩壁の作品に住み着くようになってしまったんだ。最初は気にしていなかったけど、あの作品の中で寝泊まりしてるみたいなんだ。
クワヤマダくん:そうなんだ。岩壁に設置したから山小屋と間違われたんじゃないの?あの作品を今後どうするつもり?
ダイラ:そうだね、僕も悩んだ末に決めたんだ。あのプラネタリウム状の作品を彼らに譲ることにしたよ。彼らにとっては良い家になるし、作品も生かされるからね。
クワヤマダくん:なるほど、岩壁で住もうが町中で住もうが、完璧な家族の形なんてない。その家族が決めることだから。ダイラさんは心が広いね。素敵なアイデアだわ。彼らも喜ぶだろうし、作品も新たな意味を持つことになるね。
ダイラ:そうだね、最近は家族が増えたみたいだし。彼らが幸せに暮らせる場所になればいいな。それにしても、あのプラネタリウム作品、登山家の新しい家にはぴったりかもしれないね。
クワヤマダくん:常識を超えた作品に、非常識で完璧な家族が住む。ロマンがあるなぁ。
ダイラ:岩壁家族だね。
クワヤマダくん: 人々が互いを受け入れる場所があることは本当に大切だ。その岩壁がただの作品ではなく、新たなコミュニティの拠点となる可能性もあるんだ。
ダイラ: この岩壁で人々が出会い、交流し、支え合う場所になるかもしれない。そして、その中には私たちの作品も含まれるんだ。
クワヤマダくん: 作品が人々の生活に溶け込み、新たな意味を持つことができる。それがアートの力だ。
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