第300話 ミッドライフクライシス(中年の危機)
作者: 最近、自分の作品について考えることが増えてきたんだ。自分が書いている「ダイラ物語」についても。
ダイラ: いよいよ300話だね。ダイラ物語の起源を知る時がきた。詳しく教えてくれる?
作者: この物語を書くきっかけになったのが、自分自身のミッドライフクライシス(中年の危機)だったんだ。
ダイラ: それは意外だけど、興味深いね。具体的にはどういうことがあったの?
作者: 昔からアーティストを目指して美大に入学したんだけど、卒業後はなかなか思うように活動できずにいたんだ。そのうち、自分の才能に自信を失い、何をしても上手くいかない自分にがっかりしてしまったんだ。
ダイラ: それは辛い経験だったね。でも、それが「ダイラ物語」の執筆につながった?
作者:アートへの思いを胸にしまい、仕事もプライベートも充実していたのですが、アートへの道が途切れたまま、昇華できずにグズグズしていた自分を省みたとき、ミッドライフクライシスが発症した。
ダイラ:黒部での20年ぶりの君との再会で、君の中にあるアートへの思いが頭をもたげたんだね。
作者: そうなんだ。そして、自分の経験や感情をダイラ物語としてダイラに乗せて素直に書き出してみたら、それが小説になっていったんだ。自分の内面を探求する過程で、新たな視点や解釈が生まれてきたんだ。ミッドライフクライシスどこ吹く風、小さな種からアイデアの芽がぐんぐん出てくるようだった。
ダイラ: なるほど、ダイラ物語は君の精神を回復するための小説だったんだね。それにしても、自分のミッドライフクライシスを公にするのは勇気がいると思うよ。
作者: そうかもしれないけど、これを通して同じような悩みを抱える人たちが少しでも勇気を持てるなら、それでいいと思ってるんだ。
ダイラ: それは素晴らしい考えだね。自分の経験を通じて他の人を励まし、共感を得ることができるってすごく意味のあることだと思うよ。
作者: だからこそ、この物語を通じて自分自身も成長し、新しい人生の可能性を見つけ出したいと思ってるんだ。
ダイラ: それは素晴らしい目標だね。応援してるよ。でも誰もが同じ手法で回復するとは限らない。個性に応じたやり方があるんだろうね。
作者: その通りです。私はダイラ物語に救われました。
ダイラ: で、ダイラ物語は本当に小説なの?
作者:様々な分類がありますが、小説の起源から考えると、小説なのかなと思います。
※特に近代文学の一ジャンルで、詩や戯曲に対していう。作者の構想のもとに、作中の人物・事件などを通して、現代の、または理想の人間や社会の姿などを、興味ある虚構の物語として散文体で表現した作品。(goo辞書)
ダイラ:まぁ、分類は何でもいいよね。300話を最初から全て読み直す勇気は無いけど、この物語から、コロナ禍で病んだ人が自己回復していった過程として、人類の精神構造を研究する人がらいたら、資料提供するよ。
作者:私自身も何を書いてきたか思い出せませんが、ダイラ物語が心の支えになっていることは間違いありません。
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