第284話 超巨大生物の背

ダイラ:ツッパリ棒が売り切れだった。


クワヤマダくん:先輩!直下型地震が来たら、ツッパリ棒ごと吹っ飛んでいきますよ。


ダイラ:無いよりマシだろ。水と食料の備蓄は完璧だよ。


クワヤマダくん:津波で家と共に備蓄も流されます。


ダイラ:じゃぁどうすりゃいいんだ!


クワヤマダくん:空飛ぶ車です。


ダイラ:クワヤマダくんは空飛ぶ車持っているの?


クワヤマダくん:これから、ドローンで作るんです!


ダイラ:映るんです!みたいに簡単に言うけど、ムズカシイと思うんだけど。


クワヤマダくん:じゃぁどうすればいいんですか!


ダイラ:この巨大生物の上の住人である限り、どうしようもないことに気づいてしまったんだ。


クワヤマダくん:揺れるし、大水が来るし、どうすればいいんだ!


ダイラ:日本中どこに行ったって、この巨大生物の背中を移動しているだけだもんね。こんなに頻繁に動く生物だとは思っていなかった。


クワヤマダくん:最近は本当によく動く。最近の大地震で、多くの人々が被災した。衣食住が危機にさらされている人々に何もできない。


ダイラ:何もできないどころか、次は我が都市にもやってくるんじゃないかと不安が募るばかり。


クワヤマダくん:先輩、まずは自宅の補強をすることですね。


ダイラ:やっぱり、それしかできないよね。


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