第278話 最後にKANが勝つ!

ダイラ: 最近、過去を書き換える仕事をしているって聞いたんだけど、それってどういうこと?


作者: 『愛が勝つ!』のKANさんが亡くなり、その出来事がきっかけで過去を振り返ったんだ。昔、KANさんの存在が日本中に愛に満ち、励ましの源だった。それが彼の豊かな人生を形作っていた。そこから、ふとした瞬間にアイデアが降りてきたんだ。人々の過去を改編すれば、もっと豊かな人生が手に入るかもしれないと考えたんだ。


ダイラ: なるほど。でも、それを考えるきっかけは何だったの?


作者: 実は若い頃、本当はバンドを組んで東京ドームでコンサートしたり、ニューヨークで暮らしたいと夢見ていた。でもギターが全然弾けなくて、夢は叶わなかった。だからこそ、過去を変えて新しい可能性を模索したいと思った。


ダイラ: 自分の過去に未練があるんだね。でも、それを具体的にどうするつもり?


作者: 簡単に言えば、AIを使ってバンドのメンバーと揉めて解散した記事や、発禁になったCDを作り上げたり、NYでのボロアパート生活やバーでの喧嘩で折れた歯の写真を再現するつもりだ。当時のパスポートもエイジング加工して再現するつもりだ。


ダイラ: なるほど。実際に経験したことでも、年月が経てば過去の思い出はそんなものだろうね。確かに過去を書き換えることは可能だね。


作者: そうなんだ。それで私の過去書き換え屋作業を知った他の人も、自分の過去をクリエイティブに再構築したくなってきたんだ。まさに新しい仕事を生み出してしまった!


ダイラ: みうらじゅんの無い仕事作りだね。でも、その仕事が当事者にどんな影響を与えるの?


作者: 東京ドームでの成功やニューヨークでの生活が実現するなど、過去のシナリオが変わることで人生にどんな影響があるのか、それを見つけるのが楽しいんだ。人間の人生は瞬く間。未来に思いを馳せることも大切だけど、過去の積み重ねで未来を見ることもあるんだ。


ダイラ: 深いな。俺も何か変えてみたくなってきたな。過去は人生の指標でもある。過去に火星に住んでいたと改編した場合、未来は木星に住みたいと目標が変わるってことだろ?


作者: その通りだ。コンフォートゾーンから飛び出し、人生をアップデートするチャンスになる。ダイラさんも過去のページを書き換えてみるのはどう?


ダイラ: 人類の過去の書き換えは、歴史修正主義として避けたいところだけど、個人的な書き換えで人生を豊かにできるくらいなら、まぁいいかな。


作者: KANさんの愛が最後に価値を持った瞬間だね。




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