第277話 ゴヂラは海男
ダイラ: ゴジラさん、今回のG小口でも大活躍しているそうですね!
ゴジラ: それって、G小口ではなく、G-1.0っす。ポスターの書体、確かに小口にも読めますわ。でもどちらかと言えば、大口なんすけどね。吠えた時の音量は過去最高っす!
ダイラ: -1.0かぁ。ところで、ゴジラ、ゴジラと言われ早70年だけど、実際ゴジラの名前は気に入っているのですか?
ゴジラ: うーん、正直に言うと、あまり気に入ってないんだ。なんか力強くって硬い感じがするんだよな。
ダイラ: なるほど、確かにその名前には力強いイメージがありますし、世界でも定着していますが、もし変えるなら、どんな名前がいいと思いますか?
ゴジラ: 考えてみても難しいな。でも、もっと親しみやすくって、ちょっと遊び心のある名前がいいかもしれない。だって、街で暴れる姿は、遊んでいるみたいで可愛らしいでしょ!
ダイラ: なるほど、確かに、遊び心は満載です。何かイメージはありますか?
ゴジラ: そうだな、海にちなんだ名前がいいかも。波の音や海風のような名前だと、ちょっと柔らかい感じがしていいかもしれない。
ダイラ: それなら、ゴジラじゃなくて、モジラとか、ウミオとかはどうでしょう?
ゴジラ: おお、それなら悪くないね。ウミオ、なんか親しみやすい感じがする。ありがとう、ダイラさん。
ダイラ: 海から来て、海に帰る。海男だわ。
ゴジラ: 海男最高っす!最近の悩みなんですが、庵野監督も山崎監督もCGバリバリ使って、魅力的にしてくれてるのは、嬉しいのですが、俺、実はもう、街壊したくないんすよ。足裏結構痛いし。
ダイラ: それな!あなたから破壊行為なくしたら、意味なくね!
ゴジラ: いやー。そもそも、街壊す意味や目的が無いので、辛いんです。飽きてきたのもある。
ダイラ: 70年間悩んでいたんだね。可哀想に。あなたの破壊行為に意味や目的が無いのは、皆んなもう知っていたよ。でもこれからは海で暴れた後、丘でナンパでもしてみたら?海男だからね。
ゴジラ: ですよねー。どちらかというと、水平線でカッコよくキメるシーンを長く撮って欲しいし、できたら女子との色々があったらいいなぁ、なんて...。
ダイラ: 70年間もガマンしたのだから、そういう要望もありだと思うよ。でもメスゴジラとの恋愛はちょっと難しいかも。
ゴジラ: メスゴジラはちょっと...。このビジュアルでメスはないっす。
ダイラ: だよねー(笑)
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