ダイラオールスターズ
第261話「3日前の悩みを思い出せない病」
ダイラ: あの日のことを思い出すと、本当にハチャメチャだったね…彫刻怪獣モガミが急遽復活して、街で暴れまくるなんて予想外だったよ。
クワヤマダくん: まさに!彼の怒りと無力感とデタラメ性が「ミッカマエノナヤミヲオモイダセナイビョウ」という世界に類を見ないAIとのコラボアート作品になったんだろうね。彼の創造力は本当にすごいよ。人類が気付いちゃったもんね。最悪の悩みでも3日経つと忘れていることに。
ダイラ: そうなんだよね、1年前もの凄く悩んでいた記憶はあるんだけど、オレも何について悩んでいたか思い出せないんだよ。だけど、あのアートが世界中で暴れまわってしまったのは大変だったよね。私たちも必至で彼を止めようとしたけど…
クワヤマダくん: でも彼は自分の作品を信じていたんだろうね。彼の中には、世界に新たな衝撃を届けるという確信があったんだろう。復活したときの顔は忘れられない。
ダイラ: そうだね…ダリみたく、ひげが逆立っていたもの。彼のアートには最新の科学技術やAIが使われていたから、その表現は本当に驚くべきものだった。復活してすぐにAIに噛り付いたもんね。過去の偉人たちを期間限定で復活させるプログラムは本当に興味深い。
クワヤマダくん: ピカソが復活したときもエグかったですもんね。毎晩一緒に歩いている女性が違うんだもの。彼は現代のお遊びに夢中になり過ぎて、結局何も作らなかった。ダリは妻のガラが復活できないことをいいことに、こじんまりと長野の山奥に隠れてしまった。
ダイラ: 生れてくる時代って大切なんだよね。過去のアーティストは現代では何もしないタイプが多いかも。ゴッホなんか、完全に引きこもって、SNS中毒になって入院してしまった。あの復活は誰も喜ばなかったなぁ。切った耳をSNSに投稿しちゃうんだから。
クワヤマダくん: カネ儲けで復活させたはいいけど、ほとんどのアーティストが使い物にならなかった。彫刻怪獣モガミは異例だったね。正し、彼の創造力と情熱は素晴らしいけど、その行動は危険だった。
ダイラ: そうだね…私たちも彼のアートを評価しようとしたけど、彼の行動を止めるためには避けられない選択だった。
クワヤマダくん: あれは仕方ない選択です。でも、彼のアートが世界に届けられる方法を考えなきゃいけないね。
ダイラ: その通り。「3日前の悩みを思い出せない病」という哲学的なアートは、人類を救うかもしれない。
クワヤマダくん: 多くのセラピストや占い師の職を失わせてしまうけどね。
ダイラ: 彼のアートが世界に広がることで、新たな芸術の領域が開かれ、人類のレベルもステップアップするかもしれない。
クワヤマダくん: そうだね…。そう言えば、復活した岡本太郎も大部やらかしているみたいですよ。
ダイラ:そうだろうね。「おやすみタローマン」は目も当てられない内容の40分間だった。8月5日の「帰ってくれタローマン」は期待したいね。彼らのアートが未来にどんな影響を与えるのか、本当に楽しみだよね。
クワヤマダくん:ですね。僕たちもこの時代で生かされていることを肝に銘じて踊りまくりましょう!
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