第244話 ブルマおじさん
「ダイラさん、最近ティックトック動画で話題になっているブルマおじさんをご存知ですか?」
「何それ?もしかしてヤバい奴?」
「そうですね、ヤバいと言えばそうなんですが、妙に哀愁が漂っているんですよ。」
「ちょっと見てみようか。」
「・・・・。」
「う~ん。確かに、哀愁というか、妙な気分になる。」
「ですよね。僕は見ている内に、クリオネのような妖精のようなものを感じました。」
「この服装や踊りはかなりやり切っている。暗黒舞踏のようにも見えるけど、普通の素顔をさらしているところは、新鮮さを感じる。」
「非日常を表現する人たちって顔を隠しますよね。やっぱりどこかに恥ずかしさがあるのですよね。」
「そういう意味でも、このブルマおじさんは、突き抜けているかも。」
「このおじさんが正解に見えてくるから不思議なんだよね。」
「先日、シン・仮面ライダーのメイキング番組がやっていましたけど、観ました?」
「庵野監督がベテランの殺陣師に難問をぶつけるやつでしょ。」
「庵野監督は決して正解を言わない。とことん、スタッフに考えさせるスタンスでしたよね。」
「新しものを作ろうとしても、集団になると様々な見えない制約が生まれて、同調圧力が発生する。皆、その圧力に負けて、適度な正解を探すようになるんだよね。」
「そして、新しいものをつくろうとしたのに、逆に古くなるというパラドクスが生まれる。」
「庵野監督は、その構造をぶち壊して、シンなるものを生み出そうとしたんだね。」
「集団でクリエイトするよさもあるけど、やっぱり個の独創性には敵わないこともある。成功している組織は大体ワンマン社長だわ。」
「ブルマおじさんの発想は、独特な個性からしか生まれない気がする。」
「そうだね。個性的な発想が、時には大きな反響を呼ぶこともある。」
「ただ、独創性だけで成功するわけじゃないよね。そのアイデアを具現化する力や、マーケティング力など、多くの要素が必要だよ。」
「確かに、ただ面白いアイデアがあっても、それを実現するためには努力や継続力が必要だね。」
「それに、成功してもすぐに忘れられてしまうこともある。一瞬の輝きで終わってしまうこともあるんだよね。」
「でも、その一瞬の輝きが人々を感動させたり、笑わせたりすることもある。それは、その時だけでなく、後々まで心に残るものだ。」
「そうだね。その瞬間が、人々を幸せにすることもある。ブルマおじさんのように、人々を笑わせたり、元気にさせたりすることができる人は、本当に素晴らしいと思う。」
「そうだね。そんな人たちが世の中にいるからこそ、私たちは毎日を前向きに生きていけるんだね。」
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