第223話 異次元発言は「眠くなる話」
「
「不眠症の人は見ない方がよさそうな映画だね。1965年カリフォルニアの17歳の高校生が264時間12分の断眠の新記録を樹立したと聞いたことある。11日間はまぁ大丈夫かもしれないけど、幻覚が見えたり、体調不良を起こしたりしたみたい。かなりヤバい状況になるのは確かだね。」
「AWAKEでも、最後は幻覚が見えて殺し合いなっていました。この映画の最後はネタバレになるので言わないでおきます。途中、かなり眠くなるのが特徴的な映画です。」
「君はどんな映画を観ていても途中必ず寝るよね。AWAKEは寝かせないことをポリシーに製作されたと思うけど、やっぱり無理だった?」
「映画って面白いんですけど、設定に無理があると睡眠中に見る夢のようで、現実味がなく整合性のない話は、夢の世界に引きずられますね。」
「整合性がない話と言えば、首相の異次元発言には驚いたよ。」
「異次元の少子化対策と言ったかと思えば、同性婚の法制化をめぐる答弁の中で『極めて慎重に検討すべき課題』『家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だからこそ、社会全体の雰囲気にしっかり思いをめぐらせた上で判断することが大事』と、?が連発する発言があった。」
「家族観や価値観、社会を変える異次元な国の制度をつくる気概があると思いきや、日本のしがらみや風習を
「君が眠くなる話だよ。まるで夢の中で見るような整合性の無い話だ。首相も副鼻腔炎を抑える薬の影響で眠いのかなぁ。手術で眠気が改善するといいんだけど。」
「あと、オフレコ差別発言をした首相秘書官が更迭されたけど、まるで本音と建て前の中で翻弄する日本人の原型を見た気がしました。AWAKEは眠れないことで人類が滅びかけましたが、現実の世はよく眠っていても滅びる可能性がありますね。」
「子どもが減っている話とLGBTQの話を混同するのは違うと思うけど、利権が絡み合っていることは間違いなさそうだ。要は政治家は経済と文化・風習を両立させたいけど、損得勘定で動く利権がらみの輩がこの混乱をリードしている限り、睡眠中に見る夢のような現実が繰り広げられる気がする。」
「質の高いAI画像文章生成をする際に難しいのは、AIに学ばせるワード(呪文)を入力する人間が的確な入力ができるか否かなんですよね。呪文は謎なワードで満ち溢れていたとしても、生成されたものはハイグレードに仕上がっていることもある。首相はAIじゃないけど、この国の形をつくる呪文発言から深層学習した有権者はどのような世界を生成するのだろうか。」
「意外と、夢のような世界を生成するかもしれない。」
「眠くなる話だわ。」
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