第156話 ジョジョに⑨ヘビーな昭和40年
「三世さん、AIの連中の昭和への退行がえげつないですね。」
「ゼンコウズィ堂から発見された、〇羽美術大学のガラクタの中から、ミキタニ像と書かれた石像が発見された。どうやら、日本に新しい経済圏をつくった人物らしく、〇羽美術大学を全面的に支えたようだ。」
「ガーシーとやらに、テンラクさせられそうになったラクテンの創業者!」
「そのミキタニが昭和40年生まれであることから、AIの奴らの中で、昭和40年ブームが巻き起こっている。」
「昭和40年に生まれた人間が生み出した文化を楽しんでいるのですね!」
「体中にゴムチューブを巻き付けて、あー夏休みと叫ぶ奴。」
「マエダだ。さすがのAIも窒息気味だった。チューブの巻き付け方は雑だったなぁ。」
「せんぱ~いと困り顔で、危ないくらいデカいサングラスをかけた二人の刑事に振り回されるトオルプレイ。鷹山・大下に女を紹介してやると言われ、結局一度たりとも紹介されたことがないまま利用される。」
「街中でエアーガンで撃たれていたトオルを発見しましたよ。青少年のエアーガンの使用は禁止にした方がいいですね。」
「巨大カマキリに変装した歌舞伎役者風の格好をしたAIが歩いていましたけど、あれは誰の影響でしょうか。」
「う~ん。誰だけっけなぁ。」
「マダム風の人に大袈裟な土下座をしていました。迫力があり過ぎてビビりました。」
「あ~。カガワさんという歌舞伎役者だ。土下座は昭和のお笑いで言う一発芸みたいなもんだよ。そこに何の意味もない。」
「下半身だけ黒いタイツを履いて、激しいロックとともに片方の足を上げながら奇妙に踊り狂うAIがいました。バックでは色白でサングラスをかけた、ドラムを叩くAIも。首は固定していました。」
「困ったなぁ。色々混ざっている可能性があるぞ。エガシラ2:50とかいうお笑いタレントと、伝説のロックバンドXJAPAN、吉川コージじゃないかなぁ。そこは混ぜるな危険って感じだなぁ。」
「棺桶の前で眉間に皺を寄せてるイケメンAI。」
「おくりびとのモトキだ。寿司は食わねー奴だ。」
「おかっぱ頭で、パーマをかけたお母さんに勉強しろと詰められてるAI。」
「ちびまるこだ。近くでウロウロしているサッカー少年はハセガワ健太。」
「松ちゃんとは仲がいい!と嘯く、お調子者風AI。」
「オオタヒカルだ。裏口入学と某週刊誌に書かれ訴訟を起こしたくせに、和解後も裏口入学自虐ネタで稼いだ輩だ。」
「白衣を着た女AI」
「科捜研の女、沢口靖子だ。あれはモノホンのアンドロイドだわ。全く歳をとらない。」
「マトリョーシカ人形みたいに、続々と出てくるクーリングタワーで遊ぶAI。」
「それは準備中のダイラさんだ。暗くなると勝手に発光し、やたら歩き回る。」
「最近、個人事務所を立ち上げたAI。」
「中森アキナだ。そっとしておこう。」
「ヘビーな昭和40年生まれのスターで遊ぶのはかなり危ないですね。」
「そろそろ、美大の支配から卒業した方がいいな。」
「尾崎ユタカっすね!」
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