第130話 巨神兵と万治の石仏
「せんぱ~い!やっぱり、昨日の金曜ロードショーで3年ぶりに天空の城ラピュタが放送されたのだから、そのネタで突っ走った方がよかったんじゃないですか?」
「2ちゃんねるのバルス祭り?」
「2ちゃんねるのサーバーをダウンさせる祭りはもう古いですよ。最近はTwitterでの恒例行事になっています。今回は世界のツイッタートレンド1、2位になりました。」
「そもそも、ラピュタ城を追っている孤児パズーの元に、孤児シータが落ちてくる設定からして、確率論で考えたらあり得ないんだよな。そこから入っていけないんだよ。」
「アニメなんで、偶然で成り立つのは仕方ないかと・・。」
「あと、海賊ドーラ・ママの運動能力はいつ観ても半端ない。あの映画の中で一番の能力者であることは間違いない。年齢は50歳で、若い頃はシータに似ていたと言うセリフがあり、若かりし頃のドーラの写真が一瞬出てきたけど、結構似ていた。」
「宮崎駿監督の母親がモデルというのは有名な話ですよね。フェミニズムの監督から生まれた破格な女性像はあの映画の主軸となっています。宮崎映画には、あの手の女性が頻繁に出てくる。視聴者は無意識の中でドーラに心を奪われているから凄い。宮崎監督はパワーのあるおばさんを魅力的に描く天才です。」
「強い女性には魔力があるよね。少年たちはパズー、少女たちはシータを自分自身に重ねながらあの映画を観て興奮すると思うんだけど、実はドーラの存在感に皆やられていることに気付いていないかも。」
「最後に巨神兵の謎についてですが、モデルは庵野さんという話は有名です。」
「よろよろ歩いている庵野さんを見て、宮崎監督が閃いたっていう話でしょ。」
「実は、他にもモデルになったと思われるものを見つけました。」
「クワヤマダくん、そういうの見つける能力凄いね。」
「長野県諏訪郡下諏訪町にあるパワースポット万治の石仏です。」
「あっ!知ってる。岡本太郎も絶賛したと言われている謎の石仏でしょ!」
「岡本太郎が御柱祭を観にいったついでに、地元の案内人が紹介して、全国的に有名になったのです。」
「上諏訪町(現・諏訪市)出身の小説家・新田次郎も万治の石仏を賞賛していて、イースター島の石人の頭部が日本へもたらされたものとする大胆な想定を基にした小説『万治の石仏』を著しています。」
「ミステリアスな仏像だ。形も奇妙だものね。」
「僕は、宮崎監督はこの大仏から巨神兵のイメージを膨らませた気がするんですよね。」
「確かに、神の国諏訪を守る石仏は、天空の城ラピュタの守護神巨神兵と重なる!」
「いや~長野県にはパワースポット多しですが、日本のアニメ界にも強い影響を与えているものがあるんですね。」
「この話は、公式に発表されているものではないから、ここまでにしておこうね。」
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