第115話 TAROMAN最終回予想
「TAROMAN第10話の予想を話す前に、あの世で慎太郎がうるさいんだよ。」
「死後、自己暴露本を出版し、親族がドン引きしたと言われた、慎太郎元都知事ですか?」
「太陽の塔は、オレの『太陽の季節(芥川賞)』からパクったんだろ?と言ってくるんだ。」
「どこがですか?」
「アレで障子を突き破ったシーン。太陽の塔はそのオマージュだろうと言うんだよ。」
「太陽の季節を地で行った慎太郎さんならそういう発想しますよ。気にしない方がいいですよ。」
「TAROMANの宿敵、奇獣太陽の塔は手強いぞ!建築家丹下氏の障子のような薄っぺらい大屋根を突き破ったからね。」
「やっぱり、太陽の季節・・・」
「あたしの太陽の塔はTARO芸術のスペシャルだから。弱点が無いんだよ。」
「TAROMANが太陽の塔をやっつける動機が無いってことですか?」
「多分、あれだろ、人類の進歩と調和を大事にする文明化され機械の一部となったシャバの連中を栄養源にし、呪術的な祭りを開祭する奇獣設定なんじゃないかな。」
「一人祭り奇獣なんですね。合理化された文明社会に呪術的な祭りをぶち込み人類を混乱させるみたいな。」
「きっとTAROMANと意気投合するんだよ。二人でドンちゃん騒ぎをして、でたらめにべらぼうに暴れまくる。最後は、芸術は呪術だ!で、二人揃って粉砕するオチだね。」
「TAROMANはそもそも勧善懲悪ではないので、どっちもどっちという、でたらめな終わり方がしっくりきますね。」
「ただ、NHKのEテレだから、教育テレビだろ、深夜だけど。あたしは、もうひと捻り噛ます気がするんだ。ダイラくんはどう思うかね。」
「太陽の塔の内部にある生命の樹に入り込むのではないかと・・。TAROMANはDNAレベルにスモール化して、遺伝子構造にイタズラする気がします。奇獣太陽の塔がいつの間にかアンメルツヨコヨコに変わっていくような。」
「視聴者は狐につままれたようになるね。TAROMANはそのアンメルツヨコヨコで今までの戦いで披露した筋肉を癒す?」
「太陽の塔は横から見たら、アンメルツヨコヨコですから。」
「日本中をTAROMANブームにし、2夜連続TAROMAN漬けで再放送をするのに、そんなオチで大丈夫かなぁ。」
「それにしても、TAROMANのシナリオを想像するのは結構困難ですよね。」
「完成した映像を観ると、なるほどなと思うけど、作り手は試行錯誤していますよね。」
「NHK、円谷プロ、岡本太郎財団、の顔色を気にしながら、マッドストーリーを繰り出すんだから、尋常じゃないよ。」
「そこに、視聴者へのウケも気にしている。誰も傷つかない、誰もがほっこりする5分を演出する全10話は、国宝レベルですよね。」
「まぁ、そこまでとは言わないけど、最後はTAROを乗り越えないと話は完結しないはずだよ。」
「TAROさんが、ピカソを超えたと自分で言っておられましたもんね。」
「そう、TAROMANはTAROの化身だとしたら、最後は自分を超えたパフォーマンスをしないと視聴者は納得しない。」
「分かりました!いつも~そう岡本太郎は言っていたというセリフに突っ込むじゃないですか?岡本太郎ではなく、TAROMANが生み出した答えだ!みたいな。」
「それは、有力候補だ。期待や予想を遥かに超えることを期待して、今晩の最終回を観ようね。」
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