第86話 ダイラUMAフィーバー
「クワヤマダくん、今度、オレがイベントに参加する予定の村がトンデモナイことになっているらしい。」
「Dr.コトーとのコラボをした、海辺の村の件ですか?」
「あれは、オレの特殊な動きと船の揺れがミックスされ、コトー先生の手元が狂い過ぎた。」
「見ている方も、ハラハラ・ドキドキを超えて、めまいがしましたよ。」
「実は、その村にいる霊能者が今スパークしているんだよ。」
「ギボアイコ的な?」
「少し前までは、その霊能者そんなに注目されていなかったんだけど、私は人魂を撮影したと言って、報道機関に紹介したんだよ。」
「もしかして・・。」
「そう、クワヤマダくんの想像通りだよ、オレがその村に、イベントの準備で、夕暮れ時に特殊照明を使ってデモしていたんだよ。例の人魂パフォーマンス。」
「それを見たんですね。確かに、モノホンっぽいですもんね。ダイラさんの特殊照明は・・。」
「しかも、その霊能者は村の有力者の娘で、イベント主催者のスポンサー。今更、特殊照明ですなんて言えなくなっちゃった。各種報道機関が、その村に押し寄せているらしんだ。」
「特殊照明の企画自体、発表が難しくなるじゃないですか。あのパフォーマンスをした瞬間、霊能者の立場が無くなりますよ。
「そんなこと、知らないよ。困ったなぁ。」
「せんぱ~い!ひらめきました!」
「最近は、人魂より、UMA(未確認動物)の方が注目を集めています。ダイラさん、UMAになったらいいんじゃないですか。」
「そうか!その手があった!クワヤマダくん冴えてるね。天才!」
「村おこしにもなるし、ゆるキャラなんかにも負けない、ダイラUMAは、注目を集めること間違いない!」
「先日、ヘルメットの頭頂部に水銀灯をくっつけて、近所を散歩したんだ。職質を2回受けたけど、どうやら、照明をつける位置が少しズレただけで、不審者度数が高まるらしい。お巡りさんが言っていた。」
「ダイラさん、それでいきましょう!そこにダイラダンスを取り入れて、村中を駆け回れば、抜群の注目度ですよ。」
「イベントは夕暮れ時から夜に差し掛かる時間帯、人魂ではないから、霊能者さんも、安心して見てられるね。スポンサーの面目は保たれる!」
「人魂を探しに来た報道は、一気にダイラUMAに釘付けになりますね。」
「それは、Win-Winじゃないか!よっしゃ燃えてきた!」
「ダイラさん、YOSHIKIの首振りも入れてくださいよ!」
「オレとYOSHIKIは同い年(※第37話YOSHIKIの色白参照)だからね。必ずオマージュするよ!」
「頚椎椎間板ヘルニアにならない程度でお願いします!」
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