第66話 無題 2022.9.29

 世の中にはろくな人がいない、と嘆いてみたくもなるものだ。

世の中にはいろいろな人がいる。「性格がいい」といわれる人もいれば、その反対の人もいるだろう。それでは、それを決めているのは誰なのだろう。紛れもなく自分自身だ。要するに、人は自分に都合がいい人を好きになる。だから、僕がろくな人がいないというような感想を抱くのは、僕の周りに好きな人がいないということになるのだろう。解決策を考えてみようと思うが、別に困っているわけではないので構わない。一人の時間というのは結構大切なものだ。別に僕は「普通」しか求めていない。最近、「普通はない」とか「十人十色」とか大々的に宣伝されているが、嫌になってしまう。その普通というのは、社会の中では通用していないとしても、それぞれの人の中には確かにあるはずなのだから、別にいいのだ。僕は人を特に好かないでいい。ただ、嫌いにはさせないでほしいものだ。ねえ。

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