第45話 無題 2022.5.28
今日まで四日間、一学期の中間テストがあった。
なにか書き出しというのは、センスのあることを書いてみたいものだ。僕の過去の「無題」の話を読み返してみよう。だいたいは、近況のことを書き表してから始めている。他にも歌詞を引っ張ってきたりしているものもあるけど少ない。やっぱりそんなにたいしたことは書いていないな。本屋に行って、題名とか作者さんとか表紙が気になった本を最初を少し読んでみる。僕の場合は、多くてもだいたい読むのは数ページだ。そこで買うかどうかを決めるということもあるだろう。やっぱり書き出しというのは相当大切だ。「無題」も「ズボ恋」の方も、最初の方はだいぶ形作ってしまったからもう修正はきかないから、今考えてみると、ああすればよかったなっていうのはけっこうある。それは、たぶん僕が書くのが少しくらいは上手になっているっていうことなんだろう。そうであれば嬉しい。「初心忘るべからず」という言葉は、別に美しいということだけを含んでいるというわけではない。そのときには、あれだけしか書けなかった、書く言葉が見つからなかったのだからどうしようもない。
ここに、僕があまり抽象的なことばっかり書いていても、僕のことを知らない人はわからないだろう。ただ、逆にわかられたとしても困る。ネットとかに顔とか声を投稿している人は怖くないのかな。僕は「文字」しかあらわにしてないけれど、全部読んで、いちいち内容を確認していったら僕がどんな生活をしているのかわかってしまいそうなものだ。ただ、わかったとしても流石に本人の僕のところにまでは来れないと思うけれど。「愛媛県の高校生」ということにしておこう。宮崎にも少しばかり縁がある。Twitterで、愛媛県の人に出会ったことがない。同郷ってなんかそれだけでテンションが上がる。
だから、僕がここに書いていることの元のこととか、具体的なことは誰も知らない。永久に隠し持ったままにしておこう。手元においておくほど美しくなると僕は信じているから。
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