第15話
『準備⁉準備って何するの⁉ってかさっきのあれ何⁉』
隣でモモが騒いでるが、今はちょっと返事できそうにねぇな。
『あとで説明するからちょっと待ってろ。』
『むぅ…。』
不機嫌な顔も可愛い。
よし、準備すっか。
「目ぇ
「はいは~い。」
俺は
もちろんメイクだのなんだのされんのはこれから「凛」になる
つまり俺しかいないってわけだ。
俺はまあ、殺し屋してた時に変装しまくってたからな。
殺し屋は基本素性はバレちゃいけねぇし、こっちとしてもどこに俺がいたかって言うのはバレて欲しくないことだからな。
だからメイクで別人の顔にするのは得意なんだよな~。
『え、お兄ちゃんメイクなんか出来たの?初耳なんだけど。』
モモは意外に驚いている。
『まあ、お前いなくなってから習得した技だからな。』
『ああ…そういう。』
モモはそれだけで納得する。
それだけ信頼されてるってことなんだろうが…なんか、大丈夫か?
心配になるんだが。
「ねえねえ
「………女性に年齢を聞くもんじゃねぇだろ。」
「ええ~!!
「うおっ!ちょっ!動くな!ズレる!」
「あっ、ゴメンゴメ~ン。ビックリしすぎてつい…。」
「にしても、ほんとにさあ~そんな気遣い、いつの間に出来るようになったの?そんな
でも、俺ってそんなに気遣い出来ない奴に見えるのか…?
『お兄ちゃんはデリカシーっていうか、相手の気持ち
モモにまで言われるか…。ってことはかなりデリカシーない奴に見えてるな。
「失礼ながらお姉さま、お兄様は年齢を聞き忘れただけかと思われます。」
それまでそばで控えてるだけだった
「ああ~、そういうことかぁ~。」
余程
「
「お兄様は素直じゃないのです。」
「あのなぁ…次髪やるぞ~。」
なんでこいつらはこういう連携はあるのか…。
「はいは~い、ちゃんと目
「おぅ~。」
変装する時は本人は鏡を一切見ない。
服は着替えるときに流石に見えるが、まあ、服はそこまで重要じゃないし大丈夫だ。
顔を変えるってことは、そう言うことだ。
「ちゃんと見張っておりますので、ご安心ください。」
目が開かないようにするのが
氷の能力を応用して出来るんだよなぁ。俺はやったことないけど。
「頼んだ!
「ふざけないでください。」
「えへ、ごめ~ん」
仲良すぎか。
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