第10話
俺を除いた全員が、お花見満喫ムードでほのぼのとした空気が
突然に音が鳴った。
パリンッ
方向からしておそらく
一瞬で空気は張り詰めたものになる。
流石だ。
侵入者たちはこの家の構造を調べていなかったようで、吹き抜けで、周りにある二人通るのが限界の広さしかない廊下には誰一人として足を付けられず、そのまま
その瞬間に、
それぞれが能力で
特にどこかが燃えるわけでも、水浸しになるわけでもない。
ただ
俺は【炎を操る能力】で
基本
他の死体も
「なんだったんだろうね?あの人たち。」
それは独り言のようで、それでいてしっかりとこちらに向かって問われていた。
「さぁな。」
俺はそれだけ答えて、モモの方を少し見た。
モモは少し青ざめている。
まあ、さっきまで和気あいあいとしてた普通に見えるやつらが、急にこんな殺人鬼みたいなこと平気でしだしたらそりゃビビるか。
『モモ、無理しなくていいぞ。』
怪しまれては居心地が悪いので、モモの方を見ないままそう言った。
『…う、ううん、大丈夫…。何でもない…。』
モモは明らかに大丈夫じゃないが、こういうときはきっと心配しすぎると逆に口をきいてくれなくなるので、『なら良かった。』とだけ答えて、モモとの会話は終えた。
「う~ん。なんなんだろう。今時
まるで
「そうだな。てか、あんだけ
魔法がこの世に誕生して以来、魔法を進んで使わせるため、本来争いや無駄な
今や家庭に包丁があることも許されない。
確かに<カッター>などの魔法を使えば何でも切れるが、思い通りに切るのは難しく、加えて風属性の魔法のため各家庭に必ず持っているものがいるとは限らない。
政府はそのあたりをちゃんと考えたのだろうか。
まあ、ああいう上に立つ奴らの考えることなど俺には一生分からないだろうけどな。
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