第2話
「おはよ~!元気ですか~⁉」
朝っぱらからうるさく付きまとってくるのは、義理の姉の
黄色い髪を下の方で二つに結んでいて、黄色い目をしている。
「うるせぇ…。」
「あれ?あんまり元気そうじゃないねー。どしたどした?お姉ちゃんに話してごらん?ねえねえ!」
朝からうるせえなぁ。これが義理とはいえ自分の姉だとは思いたくねぇな…。
「
「ナイスだ。
「ええ~?私はちゃんとお姉ちゃんしてるもんねー。ね、
「いや、お前はどっちかと言えば末っ子だ。そしてうるせえ。」
「わあああああああああ!ヒドイ!!それヒドイ!!!私の方が年上なのに!!何でそんなひどいこと言うの⁉私傷つくっ!!傷ついちゃう!!」
「うるせぇ…。お前が姉と思いたくねぇ…。」
思わず耳を塞ぐ。それを見てまた
「あああああああああああ!!!またそうやって拒否るんだもん!!!やだぁぁぁ!!!!
よりうるさい声で叫ぶ。マジ嫌い…。てか、嫌われてんのは分かってんだな…。
『ねぇ、お兄ちゃん…。この人うるさいんだけど…。何とかしてよ…。』
今まで黙ってたモモが声を上げたと思ったら、やっぱり文句を言った。
『ああ、それは俺も同感だ。だが、俺にはどうしようもできないからな。
流石にみんなの前でおそらく俺以外には見えないであろうモモと喋るのは気が引けるので、心の中で喋ってみたのだが、伝わってんのか?これ。
『お兄ちゃん…。心の中で喋れたんだね。私たち。大発見だよ。』
モモは
『ていうか、いつの間にこんなに仲間を作ってたの?お兄ちゃんってあんまり群れない
モモが相変わらずしかめっ面のテンション低めな声で言う。
『俺は基本それだ。でも、こいつらと出会ったのは
『えっ?てことは、この人たち…
モモは
『お前もうるせぇなぁ…。その黄色い奴と、そこの白い髪の
そう説明すると、モモは納得した顔をする。
『ああ。そういうこと。どーりでお兄ちゃんが他の人と馴れ合ってるわけね。全く、その黄色い人?だっけ。何とかしてくれる子、早く来ないの?』
いやぁ、あいつはなかなか異変に気付かないからなぁ…もうちょっとしないと来ねぇな…。そう思ってたら、やっと来た。
「
「ひゃっ!!」
ホールの少し行った先にある廊下に、
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