第2話 友達

「友達にならない?」


は?


 俺たちはキョトンとした顔でこいつの顔を見ていたのかなにかにふと気づいてこいつが腕を掴んだまま言った。


「あー名前!、名前名乗んの忘れてた!」


そこかよ…、


「俺は影人、三井影人。あー、えいとの漢字は影に人でえいとね。」


ご丁寧に説明までどーもー


「下らねぇ」


 もう一人のやつが三井の腕を振りほどきそう呟いた。


「じゃあ君の名前は?」


普通にスルーするその度胸凄いな…


「あ"!?」


おれはびびって身がすくむ。


 その時俺は気づいた。そいつがピアスをバチバチに開けていて顔に引っ掻かれたような傷があることを。


…え、不良じゃん…。


「あはははっ!!じょーだんじょーだん、ヒロくんでしょ?羽田 絋!

いつも喧嘩してる人!」


「チッ」


舌打ちしてんじゃん、怖い。


「あー、ヒロくんって呼ぶのいや?ならフツーに君づけじゃなくて呼び捨てで呼ぶねー」


こいつ、空気読めないにもほどがあるだろ…


 三井のしつこさに羽田は押し負け諦めていたもうどうにでもなれみたいな感じ。


 「そして君!名前は?」


そう言い俺に視線を向けた


「…。」


俺は無言でなにも言わない


そんな俺に三井は笑顔で言った


「秋葉 羊くんだよね 3組の!」


俺は少しびくっとした


知ってんなら聞くなよ…


 また笑顔で三井は言う。


「俺達絶対いい友達になれると思うんだよねーだから ね、」


そういい両手で俺達の手を握る


「これからよろしくー!」


…もう どうにでもなれ…、、










 









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