第2章25話 ルノが好きな花(前編)
私は今日ガロウさんと一緒に買い物に来ている。色々なものを私が見たいと言ったからだ。
その色々な店を巡って行くなか、とある雑貨屋の様子を見てみたいと思ってガロウさんと中に入る事にした。
「にしても、雑貨屋か、あそこの雑貨屋店主がいいやつなんだよな」
「ガロウさんは行ったことあるんですか?」
「行ったことはあるが、かなり回数少ねぇな」
「あ、そうなんですね」
「ああ、多分ルノも気に入られるだろうよ」
「そんなに良い人なんですか?」
「まあ、そうだな。とりあえず、そろそろ着く……。ルノ、今日は入るのちょっと待ってくれ」
「え?どうしたんですか?ガロウさん」
「どこかの店で時間潰しててくれ」
「???分かりました」
「わりぃな、入れるようになったら知らせるから」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「さて、と」
バンッ!
「な、何者だ?!」
「やっぱ強盗か」
「何者かと聞いている!」
「さあね、お前らに名乗る義理はない」
「なら、こっちも名乗らない!」
「別に気にしねぇけどな、んな事」
「なっ……!」
「それより、一般客が入ったらまずいと思わねぇんだな。警備兵に突き出される可能性あんのに」
「っ!お前ら、こいつを殺すぞ!」
「「「おう!」」」
「うわー、奥にもいたかー」
こうして、強盗との戦闘がはじまった。しかし、こいつらにはわるいが俺が勝つだろう。なぜなら、こっちは手加減しないからだ。
バチッバチバチッ
「うぐわっ」
「まずは1人」
「ぎゃあっ」
「次に1人」
「ぐっ」
「がっ」
「最後に2人」
「俺たちが負けるなんて……」
「おーい、店主いるんだろ?ロープあるなら持ってきてくれ」
「誰だ、わしの店で暴れとるのは!……む?そこにいるのはガロウではないか?」
「よっ。店主。強盗があんたの店に入ってきていたから、ロープあるなら持ってきてくれないか?」
「何?強盗だと?!確かに客にしてはおかしいな。よし、待ってろガロウ」
「気絶してるとはいえ早めになー」
「わかっとる」
「ふう。これで解決だな」
「ガロウ、ほれロープだ」
「ありがとな」
ギュッギュッ
「じゃあ、衛兵に突き出してくるな」
「ありがとうな、ガロウ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガロウさんと別れた後、私は近くのカフェで一息ついていた。
「ガロウさんまだかなぁ」
思わずそう呟いてしまっていた。しかし、そういう時程、思っていた人がくるのだ。
「よっ、ルノ。またせたな」
「ガロウさん!何があったんですか?」
「まあ、色々、な。それより、もう店入れるぞ」
「分かりました!楽しみですね」
「ああ、楽しんでくれ」
私達は、さっきの雑貨屋に向かう事にした。
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