第2章20話 出会って1周年

 今日でガロウさん達宵闇怪盗団と出会って1年たった。そこで、前々からリナと協力してとある花を探していた。その花は2日前に無事見つかった。

 その花はこの世界、シャルロッテで最も儚い花だと言われている。だから、保管には注意が必要だ。

 なお、その花の名前は私にも関係が全く無いわけでは無い。せめて、その花の名前がつけられた人はいい人になっていればいいのだが。

 とりあえず、ガロウさん達に感謝を伝えるため、パーティーをする事にした。

「ルノ、どうしたんだ?かしこまって、パーティーって?」

「まさか、怪盗団を抜けたいって事ですか?!」

「「違います」」

「ちゃんと聞け。反応すんのは聞いてからにしろ」

「すみませんでした」

「で、なんだ?」

「宵闇怪盗団のみんなと会えて1年が経ったからお祝いしたいなって思って、リナとパーティーの準備をしていたんだよ」

「なるほどな。どうやら、うちのお嬢様達は俺たちと会った日を覚えているようだ。俺たちは会っている日覚えてなかったのに」

「……ップププ」

「まぁ、いいと思う。俺も覚えられたからにはパーティーに参加するぜ」

「……ッククク」

「っで、月影はなんで笑ってんだ?」

「ガ、ガロウがお嬢様とか……似合わないですね……あははは」

「うるせえ、黙れ」

「あは、あは、あははは」

 その後、月影さんはガロウさんに思いっきりげんこつをくらった。

 その後ダラグさんもやって来てパーティーが始まった。

「月影、なぜ、頭、抑えてる?」

「ダラグ、気にしない方が身のためだ」

「月影、あまり、ガロウ、怒らせない」

「その忠告は大分遅いですね……」

「自業、自得」

「ご飯出来ましたよー……あれ、何か話をしていました?」

「なんでもない」

「とりあえず、ご飯にしよう」

 と、言うわけで食べ始めた。楽しい食事会だった。そして、いよいよ花を渡す時がきた。

「ガロウさん、これどうぞ」

「おお、花か。なんて言う花なんだ?」

「この世界で1番儚い花と言われていて、名前はリリシャリエールです」

「……もしかして、ルノの妹の名前の由来って」

「……お察しの通り、このリリシャリエールですね」

「なるほどな」

 そう。名前に関連性があると言ったのは、私の妹、リリシャの名前の由来だからだ。さすがに、私にした仕打ちは今も許せるか怪しいけど、不幸になって欲しくはない。不幸になって何があるというのだろうか?

 私がこの花を取ってきたのには理由がある。それは、この花は儚い花ではあるが、夜寝る所の近くに置くと、枯れない花になる。オマケに、悪夢を見なくなる。

 この効果を試して欲しくて、頑張った。なので、どうしても使って欲しいと言ったら、使ってくれると言ってくれた。嬉しかった。

 その後、ガロウさん達は安眠出来るようになりました。良かった良かった。

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