第2章12話 森林浴に行こう

「熱い」

「ルノ、皆思っている」

「涼しい所ないですか?」

「森」

「え?」

 私達は森にやってきた。

「森って涼しいんですね」

「ああ。天然の氷が夏でもできるぞ」

 そして、私は、しばらく探索していたら、池で光っている所を見つけた。

 ガロウさんに聞いたら、あそこは、「池の精霊」がいるそうだ。私は、精霊は神話だけの存在だと思っていた。ガロウさんに詳しく教えて貰った。

『妖精と呼ばれる人型の種族がいる。その種族は、人に懐く時もあれば、人から離れる時もある。前者は、人が妖精に好かれるような行動をした。後者は、妖精から嫌われる行動をした。

 精霊と呼ばれる種族は、妖精が人を助けると受けさせて貰える「精霊試験」を受けたら、精霊になる。精霊試験に合格したら、「精霊の宝玉」が目の前に出てくるので、それを触れれば精霊になる。

 妖精は、自分の感情をコントロールする事ができない。だから、妖精が嫌われる行動をとった人の祖国もしくは今住んでいる国が滅ぶ。

 そして、精霊になった妖精は、依り代がないと、光の粒子となり、消えていく。精霊になった妖精に大事なのは、何よりも依り代だ。依り代に入ることで、妖精は精霊になる』

 これは、フォルケル国に伝わる精霊と妖精の言い伝えだそうだ。この決まりによって、フォルケル国は、妖精保護法があるらしい。実際、フォルケル国は精霊の場所が多いし、妖精と言う種族がある。

 私は、「池の精霊」の所に行って、髪留めを交換して来た。ガロウさんの言う通りだった。精霊に、また来た時に会いたくなりそうだった。

 ある程度、森林浴をしたら、帰った。しかし、2日後にまた熱いと言っていた。

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