元独りの聖女は地球で笑う

リディクュ・ルェメント

『聖女様、異世界へ』


 数百年前のお話、人類は魔族との戦争で相打ちとなり、戦争に参加していない小国とどちらの種族も簡単には立ち入れない場所にいる魔・人類しか生き残りのいない現状。


 その生き残りの一人にあたるのが、精霊の森の最深部、イス王国という大国のあった場所の大国時代に作られた大聖堂に住む聖女だ。


 名前はララ・シールス・イス、17歳、女性。


 生まれた時から精霊神の祝福を受け、代わりに神と精霊を同時信仰するようになった教会を毎日毎日清掃している。


 献身ぶりに目を見張った神からもララは加護を授かり、祝福と加護の相乗効果で性格や態度、身振りや姿勢に優雅さと美しさが、そして体には強い免疫と身体修復効果、呪いなどの悪意系の状態異常の強力な耐性を獲得している。


 そんなララは飽きもせずに鏡のお部屋と自分で名付けた鏡だらけの部屋の鏡を拭いていた。


 綺麗に、丁寧に拭いた鏡を見てにこにこと笑う美女にそばを飛んでいた精霊も思わず見とれる。


 そのまま次の鏡を磨き上げる。と…



「きゃ!」



 鏡は金属ではなく水でできているように向こう側に聖女を通り抜けさせた。


 いたた、と起き上がるララは周りを見回すと、見たことのない部屋だった。


 綺麗とは言えない部屋には乱雑にいろいろなものが置かれていた。


 ララは後ろを振り向き、自分が通ってきたであろうアンティークな鏡を見つめる。


 鏡面を触ろうとすると向こう側に透け、もちろん、通り抜けられる。


 大聖堂には聖なるアイテムが沢山あり、この鏡のように(大聖堂内だが)他の場所に移動するものもあった。


 ララは大聖堂の知らない場所だと思い、鏡でいつでも戻れるからと部屋の外につながるであろう扉に向かっていった。


 大聖堂内であればどこにでもいるはずの精霊がいないことに気が付かずに…



^^^^^



 ちょっと書きたくなったので書きましたが、しばらく更新しません…

 先の内容が気になるようって方は他の聖女に関する作品を読みながら連続更新をお待ちいただけると幸いです。

 ボクの稚拙な作品より面白いので!


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元独りの聖女は地球で笑う リディクュ・ルェメント @TomPhan

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