抱っこしてきました!
令和6年5月14日〜15日の一泊二日で、旭川に行ってきました。
次女の娘、私たち夫婦にとっては初孫の「わかちゃん」が5月1日に1歳のお誕生日を迎えたので、そのお祝いでした。
片道4時間。途中で昼食を摂ったり、休み休み行ったので、わかちゃんの病院まで、約5時間半かかりました。
さてさて。12月に会って以来の、わかちゃんです。
……でかいな。
可愛くて、ぷくぷくぷにぷになんだけど、1歳児って、こんなにでかかったかな(汗)。
それを娘に言っていると、顔を動かして、口で「ぶー」という音をたてます。
「でかい言うなって」
「怒ってるな」
笑ってしまいました。
服を着替えさせる前に、体を拭くから。というので、見学。
娘夫婦、実に息のあった様子で、丁寧に手際良く、わかちゃんの体を拭いていきます。痰や鼻水も吸い取ってやりながら。看護師さん二人の仕事を見ているかのよう。さすが、パパ、ママといった感じです。
自分も障害児を持っているので、わかります。
「可哀想」っていう気持ちは、何の役にも立たないこと。
彼らの毎日は、ここにあって、ただ一生懸命なだけ。他の子供を育てているパパママと一緒で。
そして、他のパパママと一緒で、我が子のほんのちょっとの成長が嬉しいんです。そこは何も変わらない。
だから、私は障害児を育てているドキュメンタリー番組みたいなのが、好きではありません。
それはその人にとって日常で、「大変ねえ」「可哀想にねえ」なんて、上から目線で見られなきゃならないほど特別なことではないから。
どうせテレビを消したら、すぐに忘れ去るでしょ? 私たちは、ずっとこの生活を日常的に続けていくのだけれど。
ひねくれているかもしれないし、健常児がやっぱり羨ましいという、「やっかみ」みたいなものがあるのは否めません。でも、そう思ったところで、現状は何も変わらないです。淡々と……、そう、淡々と日々を過ごしていくだけ。
逆に、こういう病気があって、こんな風に頑張っているんだよ。
という発信をしたい自分もいて。病気や障害への理解を高めて欲しい気持ちもあって。
複雑なんですよ。ホントに。
…………
そんなことをぼんやりと考えながら、まゆとシン君が、わかちゃんの体を拭き終わるのを見ていると、私が誕生日にプレゼントした水色チェックのワンピースを着せます。
前髪が長くなったので、カラーゴムとリボンのクリップで、おめかし。
女の子だなあ。ワンピース似合ってるなあ。可愛いなあ。
いざ、抱っこ!!
看護師さんが、抱っこ枕を私の腰にセット。先生が呼吸を手動にしてくれて、シン君が私の膝に。
お……重い。
でも、可愛さ100倍。
抱っこすると、この子のばあばなのだと、めちゃめちゃ自覚しますね。一気に可愛さがUPしました。
「おじいちゃんもどうぞ」
と言ってくれる先生や看護師さん。
「い、いや、俺は胃が痛くなるから……」
なんて、変な逃げ方する夫に、
「せっかくだから抱っこさせて貰いなよ。これ以上小さくなることないんだよ?」
って言ったら、みんな大笑い。夫も抱っこ致しました。
そしたら、わかちゃん、私が抱っこした時より、顔を動かす回数が多い!! じいじに負ける、ばあば(泣)。
そんな感じで、わかちゃんは始終ご機嫌で抱っこさせてくれました。
「わかちゃん、帰るね。またね」
そう言うと、じわぁっと涙ぐむわかちゃん。
うっ……帰れない(汗)。
それでも、1時間半近く病院にいたので、わかちゃんが疲れても……ということで、後ろ髪を引かれつつも、帰りました。
今回の「抱っこ」。
勿論、私も嬉しかったんですけど、夫が嬉しそうで、それがとっても嬉しくて。
まゆは、夫にとっては養女になります。私の連れ子で、再婚した時はもう11歳。
夫との間にできた子は流産してしまい、抱かせてあげることができなかった。
だから、家族の中で赤ちゃんを抱っこしたことがなかったのです。
夫にとっては「初めての抱っこ」。どんな感情が彼の中で起こったのでしょう。その感情が、わかちゃんに伝わって、私の時よりも喜んだ反応を見せたのかもしれません。
愛しそうに見つめながら、片手で優しくポンポン。嬉しかったんだろうなあ。
長距離移動で疲れましたが、いい一日になりました。
わかちゃん、また会いに行くね〜。
※近況ノートに写真があります。
https://kakuyomu.jp/users/hiyuki0714/news/16818093077404363094
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