不機嫌な緋雪さん。
朝から、でございますよ。
「あの『○っともっと』(弁当屋)の天丼、おいしかったなあ……。」
遠く、どこか恍惚として呟く夫。
ほお。
緋雪さんは、心の中で、呟きます。
「おいしいっていえるんやんならわたしのりょうりにたいしてもいっかいくらいゆうたらどうやのほんまよそのりょうりばっかりようほめるなあんたわたしのきもちなんかかんがえたことあるんかわたしのりょうりなんかいっかいもほめたことないのにそれともなにかいわたしのりょうりはほめるにあたいせんっちゅうことかいほんままいにちべんとうにするぞこらあ」
漢字変換する暇も句読点すらつける暇もなく頭の中をテロップが物凄い速さで流れていきます。
一気に馬鹿馬鹿しくなりまして。
私の、この前手間ひまかけて作ったミートソースを覚えていらっしゃいますでしょうか?
「何か鍋の鉄が溶け込んでる風味がする」
っておっしゃる。
何かと、何かと、私の料理には、ケチをつけられる。
私、自慢してもしょうがないですが、意外と料理上手です。某サイトに料理も50種類以上UPしております。
それにケチつけますか? いや、不味いときは言う。が、美味しいときは、黙って食べる。で、美味しいと言わない人なんだなあと思っていると、たかだか弁当屋の天丼をこれ以上ないくらいに称賛する。
もう、やってらんない。
が、本音です。
今日は週に一度の買い出しの日。もー、既にダルいです。弁当屋の弁当でええやん、もう。とか思ってしまう。弁当屋、35km先なので我慢しますが。手の混んだものなんか作りたくもありません。
何回も言ってるんですが、喧嘩する勢いで言った方がいいんですかね?
というわけで、料理に対するモチベーションだだ下がりの、不機嫌な緋雪さんを、お送りしました。
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