過去形にしてきたこと

『ゆっちゃんのお話』という、重度の知的障害を持つ長女の話を書き始めました。


 次女のことは、笑って話せることばかり。でも、長女のことは、そうもいきませんね。

 もう過ぎたことと自分で思っていたことを、改めて思い返すと、こんなに大変だったのか、こんなに辛かったのか、と、第三者目線で見てしまって、自分のことなのに泣けてきます。

 辛かったことだけでなく、嬉しかったことも含めて、泣きながら書いています。


 なんでそこまでして、この子のことを書きたかったのか?

 隠してしまいたくなかったからです。サラッと、うちの長女は重度の知的障害者なんですよ~、で終わらせてることが、ずっと気になっていて。ちゃんと知ってほしいなぁと思って。


 昔、私がまだ小さい頃には、障害児がいることを隠している家庭も少なくはなかったと思います。だけど、今は違いますよね。

 こんな子もいるんだよ、ということを知ってもらうため、私は、どこへ行くときも、堂々と、ゆっちゃんを連れていきます。そして、他の子に、

「どうして、ゆっちゃんは、○○できないの?」

 と聞かれたら、その子が納得するまでお話するようにしています。


 人が、自分たちと違うもの、「異形」の者を見て、「怖い」と思ったり、「気持ち悪い」と感じることは、本能的なもので、仕方がないことなのだと聞いたことがあります。昔は、そういう子供たちは短命で、生き残った人達も、酷い目に遭っていたようです。

 でも、現代は、医療も発達して、そういう子供たちも助けることができるようになりました。だから、昔よりも目にすることが多くなったのだと思います。


 そんな子供たちの将来を明るいものにするために、まず、こういう子がいるんだよ。ってことを知ってもらいたいです。 

 

 理解しようとか、受け入れようとか、そんな無理してほしいとは思っていません。前述の通り、受け入れられないのは、本能的なものなので。ただ、現実のものとして、知って貰えば十分です。


 重たい内容の、重たいお話ですが、よかったら、ちょっと覗いてみて下さいね。

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