私が経験した「躁」状態。

 またまたヘビーなお話です。苦手な方は読み飛ばしちゃって下さい。



双極性障害そうきょくせいしょうがい(躁鬱病)」の「躁病相そうびょうそう」がどんなものなのかを、お話しようと思います。

 

 双極性障害には、「双極Ⅰ型」と「双極Ⅱ型」があるのですが、私の場合は、大きな躁状態を経験しているので、双極Ⅰ型、重い方の病気になります。

 

 それを踏まえて、お読みください。



 私が、人生で一番大きな躁状態になったのは、14年ほど前でした。


 と言っても、本人は、その状態の時の記憶があまりないので、所々しか覚えてないのですが……



 まずは、私が通る道に沿って桜の花が咲きました。そのおかげで不倫してた芸能人が許されて結婚しました。買い物に行くと、皆が私にお辞儀をします。どうやら私はとても偉い人のようです。私のオーラでいろんなものが私にひれ伏します。牛は全部立ち上がる。「コンタクトなんか作らなくてもお前の視力に合った目を作れるから待ってろ」と誰かに言われ、機械そのものが目の中に入ってギーッカシャンギーッカシャッと視力を調整されます。そして私は猫の子供を産みました。


 ついてこれてますか?


 ジーンズを2本買いました。帰ったらもう2本ついてきた。オマケすごいな。私だからかな? クジが当たります。このままいくと、あの車も当たっちゃうよ、私。だからこの商品は買わないようにしようね。知恵ちゃん元気かな? 小学校以来だな。電話してみよ。恵ちゃんL.A.だっけ。電話してみよ。あー、ごめんねー、そっち夜中の11時だったの忘れてたー。


 大丈夫ですか? 頭痛がしてないですか?


 結構思い出してはきてるんですが、その時に助けに来てくれた(らしい)叔母や夫には、思い出さなくていい、と言われています。


 ……何したんだろ……怖くて聞けない。


 電気をつけた光のショックで倒れて意識をなくしたらしく、気が付いたら救急搬送されて病院におりました。



「双極性障害(躁鬱病)」が怖いのは、この「躁」状態があること。金銭感覚がなくなって、物凄い金額の物をカードで買ったり、性的逸脱をする人もいるようです。私は幸い、その手前で気絶したからよかったようなもの。


 

 その後、流産したのも相まって、物凄い鬱状態に入り、結局3ヶ月入院しました。


 なかなか壮絶な病気ですよ。

 他人事みたいに言ってますけど(笑)。



 沢山の人に知ってもらいたい気持ちはあるんですが、なかなか難しい。とりあえず、これ読みに来てくれた人たちだけにでも知ってもらえたら幸いに思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る