祭りに浮かれて2
広場はいつもに増して賑やかだつた。
「はい」
目の前に出されたパンを、アルは黙って受け取った。
広場では着飾った人々が踊っている。
パンをかじりつつボンヤリ見ていると、目の前にすっと手が伸びて来た。視線でたどった先にはエトランゼ。
「一緒に踊ろうよ」
「やだね」
にべもなく断られ、落ち込むエトランゼ。
アルはパンを口に放り込んで「少し言い方がきつかっただろうか」と反省した。
別に彼が嫌いな訳では無いが、まだ信用しきれていないし、何より――踊ったことなど一度も無いのだ。
「上手い下手なんて誰も言わないさ。楽しそうに手を繋いで、くるくる回っていればね!」
アルが食べ終わったのを確認すると、手を引いて踊りの輪の中へ入っていく。
「ちょっ…」
「せっかくの祭なんだからさ、楽しもうよ!」
※※※※※※※※※※
:思い付いた。祭でエトランゼとアルが一緒に踊るシーン。もちろんエトから誘う! 断られる! 引きずってでも踊ってもらう!(コラ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます