陽だまりに風吹く
杏たくし
陽だまりに風吹く
少年は自分の好きな車のミニカーが宝物だったそれを隠す秘密の
場所をどこにしようか家の中を
さがしていた
何処にするか迷っていたそしてやっと見つけた。
やっと見つけたかったのが台所の棚に宝物のミニカーの場所だった
椅子を持ってきて椅子の上に乗り
棚を開いてみた
その時すぐ奥の方になにか入っているビンがあった
なんだろうと思い手に取りそのビンをよく見た
ビンは透明で中のものは
わからないがオレンジ色だった
気になり蓋を開けてみた
そしたらかすかに臭いがするいい匂いだったオレンジの臭いがしたほんの微かに
食べられると本能的に思ったのかビンの中に指を入れたそしてそのビンの中の物に触れ指につけ口のなかに入れた
甘いと感じた
それはマーブルのジャムだったそしてミニカーの事は忘れて母の所に行き聞いたら母は
「そうジャムそれはパンに着けて食べる物よ」
食べてみると問いかける
少年はうんと答え食べてみたいと言う
食パンにマーブルのジャムを塗ってもらい食べてみた
美味しいと少年は母に言った
うん
「このジャム美味しいよ」
母に少年は、
お母さんは食べないのと問いかける
母は、「あまり好きじゃないの」
貴方は好きなら食べなさいと言った
少年は、母は嫌いな物を台所の上の棚の隠していたのかなと思ったりもした
少年は大切な宝物を上の棚に置こうとか隠していようと思ったのにと
その気持ちを母に伝えたら母は
少し悲しそうな表情で微笑をもらし話してくれた
あなた達の父が好きなジャムだったのマーブルジャムって言うのよ少年に言った
あなた達兄弟でお姉ちゃんはなれないけど「貴方は大きくなって結婚と言う事があったらお父さんになるのよ、大きくなったらね」
お父さんの意味は大きくなったらそれもわかるはと言った母お姉ちゃん達は何となくそのことを知っているけど
少年は
お父さんには大きくなったらわかるなんだろうお父さん
母にお姉ちゃん達は大きくなったらお父さんになるの?僕だけなるの?
少年は姉達にそのことを聞いたら
それは、マーブルジャムはお父さんの味のジャムだからお母さんにはあまり言わないで余り聞いたらダメと言った
お父さんになるマーブルジャムだと思った
今まで1度も食卓にマーブルジャムは出てくることは無かった
少年の頃
私は、今母は父を思い思い出したくない事をしったのは成人になった時ふと思い出した
父親の存在は知らなかった幼い頃にマーブルジャムは父が好きなジャムだと思い出す。
満ち干しの癒し
自分は病んで少しの間いた
その時自分は誰かに癒して
あげる心があると思っていたが
しばらくたって今思えば違う事に
気が付いていた。
病んでいる自分に呟く事でそう思い込んでいた。
癒し系では無いと確信したのは彼女と出会って身をゆだねていた時間が終わりを迎え手からだった。
陽だまりに心地いい風ふく
部屋
陽だまりで2月下旬
朝、寒かったが
昼過ぎ
部屋の窓から西日が射し
中へと入って来た。
空は雲を描き散らかすように
晴れていた
日の光は輝いている
部屋の床に足のないソファーで座り、もたれていると
風が入って来るのがわかる
窓を開けていたのに気づかなかった、不思議だと思い
窓から
光を見ていると
窓を開けていた事に気付き風
だとわかった
ほんのひととき
だったが寒さから
暖かさを感じている陽だまりの冷たい風だったが暖かさを調和して気持ちよかった。
音は無かった
少し遅めの昼食を食べた
後だった。
おもう時 いつかの日 夏
空が海ように、視界に入って上を見上げた。
あの日
その日の夕方が、地平線暮れていく時、
想い込んでいた。
中学生の頃、夏休み好きな女子が2人で駅に、いるのを
見かけた、自分は自転車で駅を横切っていた、それから女子
2人を追い抜いた、まっすぐ角を曲がったら踏切がある
その踏切は電車が、時間が掛かる待ち時間が場所だ。
カンカンカンと遮断機がおりていた。
女の子を見かけた、事を待っているとき考えている時
好きだった女の子の声がする。
後ろに居るのが話しているのが女子2人で
わかる。
いきなり緊張して恥ずかしくて、振り返って声を掛けるのが、
そう考えると
後ろを振り返られ、なかった
振りかえって、見たかったが
体が動かなかった。
あの日の光の角
焼き付いた時の自分の背中が見えるぐらい
思い出せる自分の感じ
踏切音とカンカンカンと風景が、あの日の夏の日だった。
思春期の夏
好きだったから緊張し意識し過ぎたのか
頭の中は真っ白と言うか色が無く風景は
その時は
真っ白だった。
めんどうくさい美しさ
晴れている時
眩しさを感じると
男性は女性に会う時は雨が多かった
いきなりに降り出す
そんな時期に出会った
女性は傘を持っている常に
そして
雨が降り出すとそっと
しのごうと傘を差しのべてくれる
晴れの日は日よけに
男性は彼女といる時安心を覚える
雨が降っても大丈夫だと
彼女は男性といる時忙しい
何故と思う時一緒にいなければいいと軽く思う
彼女は別に傘が好きでは無い
何か持って無いと外に出掛けたく無いので
男性に求める
その時の事を考えて傘にした
持ち物を
そうであれば雨を避けてやれば男性達は喜ぶから
彼女の思惑に何故か喜ぶ男達
そして
雨が降るそう考えると、
めんどうくさい
雨はやっぱり嫌い
男も女もめんどくさい
そして晴れの日に会う日を決めるが
晴れの日一緒にいる時此処で降ればいいタイミングが訪れる時
雨を思い出す
眩しい晴れの日に
jazz
ジェントル.レインを聴いて
余り有名では無いらしい
次は美しさを表現してみたい
面影凧の足(たこのあし)
小学校の時だった
今度凧上げ大会が
学校である時だった
凧を父から作って貰った
その時竹竿を文房具屋
で買ってゴミ袋のビニールで作って貰った
その時凧の足を凧の四角の本体の下に2本新聞紙で付けてくれたのだが
私は何故かその凧の足が嫌でカッコ悪いと思った新聞紙だからなのか
父は凧の足は絶対取ってはダメだから無いと空に上がらないからと口説く注意されていた
父は私がその凧を余り気に入らないのがわかっていたのか
その凧の足を切ったりしたらダメだと教えていた凧の足が無いと上がらないからバランスが取れないからと
でも私は気に入らなかった
当日昨日作って貰った凧を学校に持って行く時
凧の足を取ってしまったそして道端に捨てた
なんの根拠も知らないけど自分は凧が飛ぶと自分の凧は空に飛ぶ必ず自分が凧を操縦して飛ばせるなどと空に上がると思い込んでいた
凧上げ大会が始まりクラスの男子達で凧を運動場に持っていき凧をひとつひとつ飛ばせていくことになった
自分の凧は空中まで上がり
飛んだと思ったけどすぐ落ちてしまった
何度やっても空中までは上がるが落ちるといった事になった
その時父の言葉が思い出させる
今年の正月凧上げの時期
2022年1月1日12時58分
父の言葉を思い出した
父の思い出は余り無いがもう忘れたと思っていた事を
何故思い出したのか
正月で凧上げの事を振り返った時
父との思い出である7歳から8歳小学校2年生の思い出だ
残したい事
いい時もあれば
わるい時もある
1日1日の良い悪いでの積み重ねで
長い目で見た時の光景が
その時思った時の時期
今はそう思う
母の実家に行った時
有田焼の急須と湯呑みを母からもらった
それは母が近所で拾った物だった
捨てたあった物としては
非常に立派で綺麗だった母に
どうしてこんな物を拾ったのかと聞くと
授かったと言うか拾った物と言う
人との出会いで変わる時
その時の1歩出る、
勇気だったり
出て収まりがつかなく後退してしまった思い出が悪いか
良いかは経験である
その時やれる事を精一杯した時
成功とかは後になってついてくる
その時の考え方はその時
わからない正しいか等
人と関わり会う、向かい合う
その人が良いのか悪いのかわからない母の今の実家は12年前ぐらいに今の場所に引越した一軒屋で庭などが少しあり
玄関の右側に10年前母が柿の種を植えて少しずつ肥料をやると木に育った柿の木がある3年前ぐらいから実を付ける
様になった冬には干し柿も少し作ったり食べられるように実がつく干し柿の作り方をどう作るのかはわからない私だが
母はただ実を取ってヒモで結んで吊るせば成ると言う
所で有田焼はどうしたのと聞くとある方の家の近くの外にダンボールにお皿とか湯呑み等を「自由にどうぞと書いてあったから持ってきたのよ」
高齢で歳だからと呟いた
その近所の方は終活をしているのだと言う
良かったら持って行くかと言うので私は有田焼の急須と湯呑みを母が授かった物を母からもらった。
使ってお茶を飲んだ
15年程母の実家になった家も今年又引っ越すと言う
その時柿の木はどうするのかと聞くと庭が付いてある借家を探すからと言うが引越し業者は運んでくれるのかとか聞くとせっかく種から植えて育ったから持って行くと言う
だから業者はどうするのと聞くとスコップで掘って持って行くと何度も問答になり持って行きたいのはわかるがどうなるかなと思う
また来るねと行って実家から
有田焼の急須と湯呑みを貰って帰った
最初に呑んだお茶は緑茶を呑んだ美味しかったと言うより母との会話から今度柿の木がどうなるかはわからないと思いながら。
陽だまりに風吹く 杏たくし @yasudataihou
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