第10話 半島の自然とオオトカゲ
対岸に渡ってしまうともう其処は観光地ではなく港と工場とが並ぶ工業地帯だ。実はペナン島にはビーチ沿いに優雅なリゾートホテルの並ぶエリアもあるのだが今回はパスし、半島側で半日を過ごすリクエストを出したのだった。ポーリィさんはやはり勿体ない、と云いたげな目をし
フェリーを降りて車を走らせると、工業地帯を抜けた後は其処ら中が眩しい緑で溢れている。その緑は一様でなく、色も形も様々だ。水田が先の方まで
「農村の方を廻ってみますか?」
考えに耽る間プランテーションに見入っていたのをどう思ったのか、ポーリィさんが提案してきた。無論、私に断る理由とてない。
プランテーションの傍で車を降り、川沿いの草っ原を少し歩いてみる。
だがよく見ると、其処に
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