第6話 ループ③

 私、環 美香は羨ましかった。彼女の髪色、性格、声色、そして振る舞い全部。

 ああ、沙耶ちゃんが欲しい。自分だけのものにしたい。美しい、綺麗だよ。だからね


「沙耶さんおはよー。あれっ上履き汚くなってる。大丈夫w」

「なんか学校来たらこうなってて。」

「かわいそーう、あ

     綺麗にしなくちゃ!」


       バチャバチャ


「ほーら、綺麗になったね!教室少し汚くなっちゃったから拭いといてもらえるかな?」

「わかったよ。」


 これが最初のやりとり。彼女の上履きを汚した。これを綺麗にしてあげたんだから、沙耶ちゃんは喜んでくれたはず。


2日目

「、、、何これ」

「沙耶ちゃんどうしたの?うっわあひっどい!こーんなに机汚く落書きされて。一緒に消してあげるよ!」

「 ありがとう」


 やった。お礼言われちゃった。今日は眠れないかも〜まぁ、この暴言は書きたくなくても書かないとぽくないしね。


3日目

「またなんかあるじゃん!沙耶何か置いてあるよ」

「今度は何なのよ」

「花瓶に花が刺さってて、とっても綺麗なお花だけど。」

「こんなの何一つ綺麗じゃない。ちょっと気持ち悪い。」

      カチン

 何それ。私が一生懸命選んで白い菊の花を置いてあげたのに。むかつくむかつくむかつく、、、そうだ虐めちゃえばいいんだ。

 そこから私の愛は虐めへと変わった。もちろん本人にはバレないようにいつも通り親友を演じる。美しいな、と思うと同時に妬ましさを昔から感じていたんだろう。

 とぉーっても、気持ちが良かった。可哀想なんて言葉は彼女にはいらない。だって彼女が悪いんだから。私の愛を受け入れてくれなかったんだから。


 また今日も私は教室で一番に彼女を待つ。すると、クラス1の隠キャと一緒に教室に彼女は入ってきた。




 、、、なにそれ、超絶ムカつくんですけど。

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