第2話
「おい!ミラ!大丈夫か?」
僕は慌てて彼女の方を見る。
「ハウト、大丈夫だった?」
彼女は何故か落ち着いていた。僕は現状が飲み込めずにいた。人目でわかった。さっきまでボクたちが乗っていた列車とは違う。ここはどこなんだ?そう思って窓の外を見た僕は目を丸くした。だってそこは、
「宇宙、、、?」
宇宙だ、真っ暗で何も無い場所に線路だけが引かれている。普通じゃ絶対にありえない光景に目を疑った。
「ハウト、凄い!外が綺麗だよ。」
「ちょっとまて、えーと、ミラと俺は列車に乗っていて、大きく列車が揺れて、」
その後、どうなったんだ?あの後何があったんだ?だめだ。何も思い出せない。俺の記憶はそこで途絶えていた。
「ハウト、見てよ!氷の海があるよ」
信じられない。どういうことなんだ。それにミラは何故こんなにも落ち着いているんだ。この子がこのようなトラブルがあるときにこんなにすぐに受け入れられるタイプではないことを僕は知っている。それは今まで一緒にいてわかっている事だ。じゃあミラは何を知っているんだ?
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