第52話 夢魔・の・王子
「ぐぎゃ――あぐああ゛ッッッッッッッッ!!!?」
ぐりぐり、と
骨折もなにもなくなって、
ヨハインは次いで
「みじめだな。どんな
「!!!!? な、ナニを゛ッ――」
うつ
ヨハインは、三人の女を並べ――黒き
「うああああアアアアアアッッッ――――!!!?」
「
ヨハインの合図で、レピアの闇の翼が消失。
彼女は風やサクラと同じように、
「――――ぅ……あ……?」
「ッッ!! レ゛ピアッ……!!!」
「むー……? えっ、むーッ!? ちょっとえ何、アタシ――――
「レピア……」
地面に倒れ、意識を
風が辛うじて残っていた――
「ほお。やはり
『!!?』
「そうかそうか、デートがしてみたいと。元カレと何が変わるのか知りたいと。おお、そうかそうか、
「……や゛め゛ろッッ、」
「感謝しろよ? お前達
「やめ゛ろぉッッ――!!!」
「はァん? そうか、サクラお前、小学生の頃にオナニーに目覚めたのか!? そりゃまた早かったなぁ!? 初恋の人は誰だったんだ? もったいない、汚い自分には
「もう、や゛め……ッ」
「そしてレピアァ……なあ夢生。お前は彼女の何を知りたい? 俺が何でも答えてやるぞ、何でも。経験人数か?
「やめろって言ってるんだッッ!!!!!!」
「すごいだろう、素晴らしいだろう
ヨハインの恋堕の魔眼が、輝きを増し。
「
三人の少女は、
「ふぁああああああああああああああッッッッ!!?!!?!?」
「くぅぅうううあああああああああッッ――――!!!?」
「ほぉおおお゛おおぉぉおおぐぅううっっっ――――!!!??」
「――――――――、、、、」
「ハッハハハハハハハハハ!!!! 聞いたか夢生ッ、あぁ!? 今の声!! 聞いたことあるかこいつらのこんな声! こんな顔をッッ!!!」
「――――――――か。ぁ、」
――夢生の
三人の少女が、すっかり頬を
「はぁぁ゛たまら゛ん……
「ハァぁあああああああああおああああああああッッッ――――!!!!!!」
「~~~~~~~ぐぅいギァああああああああああああああっ、っ、、、っ!!!!!」
「ふぅうう゛ううぅう゛う゛うううううう゛う゛うっっっ!゛!!!!!!!!」
「オラどんどんイけッッ!!!! アヘ顔さらしてイキ狂えッッッ!!!!」
「まだぎだァああああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁあ゛あああ゛あ゛あ゛あ゛あッッッ!!!!?!?!??」
「いッッグ、や、がはァァアああああああああああああああッッ!!!!!!!?」
「あああああああはああ゛あ゛ぁ゛ぁ゛んッッ…………!!!!」
「かッハハハハハハハハハハハァァァアアアアアア!!!! 見てるか夢~~~生ゥ?
「――――――――――――――」
「ハァア……さあて、一人ずつほぐれ具合を確かめてってやるよ。俺の
「――――グ。ごぼげ……」
――夢生の口から、血に混ざって
腹の傷が痛む。
何かが体の中を
右手の感覚が無い。
意識もすでに遠のきかけている。
だが
ピクリとも反応しない。
それどころか、体の熱は
こんな状況に何も
心がどんなに叫ぼうと、歯を失い舌がちぎれかかっている状況で、もはや言葉ひとつあげることさえままならない。
〝許さないために私達はここに来たんでしょう!? それがあなたの『罪』へ向き合うことでしょう!?〟
「――――――、」
そう。
夢生はヨハインを許さないためにここへ来た。
それが
最後まで戦い続けることが、そのために夢生にできることだったから。
(でも、もう僕に戦うことなんて――)
〝どんな力も、使い方次第……ってことなんじゃ、ないのかしらって〟
「――――――、」
――残っていた。
考えてみれば、夢生はまだ一度も「その力」を受け入れたことは無かった。
(この力を使えば、僕はあいつと……あのときと同じになって――)
「ダメダメダメぇぇええぇえぇええええええええッッッ!!!!!!!!?」
「ああああああうぅあア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛――――ッッッ!!!!!」
「ひぐゥうううううううううううっっ……ぁは……!!!」
「オラ。
――――――奥歯が、
(違う)
違う。
関係ないのだ。
罪とか力とか「好き」とか、そんなものはどうだっていい。
理由など毛ほども必要ない。
シンプルだ。
(この男を――――)
レピア達を今助けない理由なんて――
(――ブチのめせるなら、なんでもいい――――!!!!!!)
今この世に。
夢魔の王子が、生れ落ちる。
「コレが欲しいだr――――――」
「――なよ」
――
顔にはりついていた
「――――――何、だと?」
「二度言わせるなよ、」
少年の眼を。
「それ以上――」
「
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