第48話 堕・天・使
(――この
起き上がれないサクラの視界で、
「さすがだな。俺のかわいいレピア」
「――――――おま、え」
「あの男ッ……レピアに何て
「キレイだろう?
その姿はまるで、サキュバスのようであった。
首元を
真っ白で魅力的にくびれた
「――何やってんだお前ェッッ!!!!!!」
「は? レピアの顔を見ろ、この
「――――」
――銃口が静かに闇色の光を
『!!!』
「むーくんつかまってッ!!!」
「わっ――!?」
連射。
まるで
「ハハハハハッ!!! いいザマだぞ
五秒、十秒、二十秒。
闇の
「(弾切れがないっていうの……!?)くそっ!」
「うぶッ……!」
体育倉庫の裏へ飛び込む風。
一息おくれてサクラも
「大丈夫ですか
「撃たれたのが体だったから助かった。あの銃弾……さっきのあの子の弾丸とは
「
「たぶん、あれが本来の威力。あの子が手加減してたんだわ――――一発でも」
「
「
「先輩
『!!?』
風がサクラを
直後――――サクラが背を預けていた体育倉庫の壁がハチの巣にされ、
「ッ……な、なになに風ちゃんっ、何が起こったの今!?」
「
「――
「当てられる説明になりません!! ここはレピアから見て完全に
〝アタシだって本気出せば
「――――
「……『
「ッ!! 今あっちが光ったッ!!!」
『!!』
夢生の声とほぼ同時に、風とサクラが倉庫裏から飛び出す。
直後、ヨハインが張った
体育倉庫は一瞬にして
(倉庫が弾丸に吹き飛ばされた!!!? なんて威力――)
「くっ……!!」
「おおっ!」
乱れ飛ぶ弾丸を避けながら、サクラが
別方向を見ていて
『!!!』
「危ない危ない。まさかこの
「味方を
「逃げるだけで精いっぱいかと思ったが、なかなか楽しませてくれるじゃないか――――いいだろう。少し
ヨハインが笑い。
伸びをするように、翼を広げた。
「さて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます