第2章 はじめの1歩はその衝動で
第6話 ギャル・寝床・確保
今日も銃声。
そんなわけで、
「うし、寝床確保♡」
「……………………」
「
「そ、そりゃどうも……」
吹っ飛び頭から廊下の壁に激突、のびている三人の上級生を少し申し訳なさそうに眺めながら、
「あん? 何よ怒った顔して」
「昨日約束したよね、『もう銃は撃たない』って! 僕も君も困ったことにしかならないって話し合ったでしょ!?」
「えー、んな話したっけ? 恋バナしかしてないような~?」
「ミリもしてないよそんな話!! 昨日は僕と君の約束事と『設定』について
「もーうっさいなー、マジメンディーなんだけど。アタシがいくら撃とうがあんたには関係なくない?」
「君は僕のために戦ってくれてる『設定』なんだろ!? つまり君の
「む! う、それは……うぅ~っ、チビむーのくせにウマいこと言うわね」
「チビって言わないで頭をグリグリしないで(その体で近付かないで!!!!!)!」
「あーわかったわかった。これからずっとその調子で
「い。いいです。分かってくれれば」
「は~~~~~~。
「僕のこと一割なの……? いや別にいいけど……そんなんで家帰れるの?」
「いやでも、この一割はマジだよ。あんなエセ
「いや、だから僕は――まあいいや。ともかくここは早く離れよう」
「なんで? この
「君ホントその強気どこから来るの……? じゃなくてっ、ここは本来『生徒会』の領地なんだよ!」
「領地?……あー、なる。言ってたねンなこと」
「そう。だからいつまでもこんな所にいたら無用な火種になりかねないし、紀澄さんや風紀の人にも迷惑――」
「ど、どうした相葉ッ、鈴見、森岡! 宿直室どうしたっ、誰にやられた!!」
野太い声。
「――が、かか……る……」
「遅かったねー♡」
(なんでそんな楽しそうにしてるのさっ!!)
「声ちっさ聞こえないんですけどw いや、そりゃ避けられる争いなら避けたいけど――――避けられない争いなら大歓迎だから、アタシ。ここのやつらもちょっち
「面白いって――」
「おー、
夢生が心臓を
「生徒会幹部……ボクシング部部長のっ、
「……ボクシング。へーぇ」
「会いたかったぜ。レピア・ソプラノカラー」
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