第144話 イニング数

 直史は他の部分でもとにかく人間離れした性能を持っているが、中でも一番勝利に貢献しているのは、その完投力と言ってもいい。

 年間の投球イニングが292回で、去年にしても274回。

 先発として登板した試合数では、直史より多いピッチャーはいる。

 だが投げたイニングでは、圧倒的な差をつけて一位だ。

 ちなみに二位が武史であったりする。


 たとえ相手のピッチャーの調子がよく、アナハイムが序盤は点を取れなかったとする。

 しかしいくら調子がよくても、六回か七回ぐらいには、球数制限で交代してしまうのだ。

 去年もほとんど完投していた直史だが、今年はレギュラーシーズンからポストシーズンまで全完投。

 完投していない登板試合は、ポストシーズンのリリーフぐらいなのである。

 考えてみれば直史は、ミスをしていないわけではない。

 第四戦に全力を出さず、第五戦でリリーフする余力を残していたら、そこでセーブなりホールドなりを記録して、第七戦に先発することが出来たかもしれない。

 第四戦は充分な点差があったのだ。

 もっともあそこでそれなりに心を折っておかなければ、第五戦は序盤からメトロズがリードしたのかもしれないが。

 何が正解かなど、結果が出てからでさえ分からない。

 ただ経験の蓄積から、しっかりと未来を予測していくしかない。


 この七回の表、メトロズはピッチャーをセットアッパーのバニングに代えてきた。

 確かにウィッツは三点に抑えてはいたが、ランナーはかなり多く出していたのだ。

 だから交代というのは分からなくはないが、今日はアレクがウィッツに合っていない。

 危険で厄介な樋口まで、二つのアウトを取ってもらった方がよくなかったか。

 ただリリーフというのはピンチの時にもしっかり投げるが、やはりイニングの頭からの方が、誰だって投げやすいのだ。


 ラストバッターの九番を三振で打ち取り、そして上位打線に回ってアレク。

 バニングの初球は、スピードはあった。

 だがアレクは、リリーフのスピードボールを狙っていた。

 初球から振ったのだ。 

 そして初球から狙った球を打ったとき、アレクはだいたい長打にしてしまう。

 今回はそれが、ホームランであった。


 なんだかこの間もあったな、と思いつつ、樋口はハイタッチでアレクを迎える。

 そしてアナハイムのメンバーはベンチの前で大騒ぎである。

(これで四点差か)

 つくづくアレクは派手なプレイをする。

 守備だけでも充分であるのに、あれほどのバッティング技術まであるのだ。


 高校時代からの付き合いである直史などは、むしろ気付いていないのだろうか。

 アレクの意識もまた、完全なプロフェッショナルである。

 それも単純なプロと言うよりは、どこか危険な雰囲気を感じさせる。

 NPB時代にやった番組などの中で、身体能力の高さを計測するものがあったが、アレクはかなり手を抜いて上位に入っていたりした。

 あとMLBでは遠征になっても、他の街の夜に出かけていくことがある。

 危険な雰囲気というのは、その言葉の意味だ。

 プレイの華麗さで誤魔化しているが、樋口はなんとなく感じ取れる。


 さて、そんな危険な男が、一点を取ってくれたのだ。

 代わったばかりのリリーフは、あと一人は投げないと交代出来ない。

 初球から打たれた男は、坂本のリードに首を振っていた。

 おそらく坂本の独特のリードに、頷けなかったのだろう。

 樋口がどちらかというと、読みで打つため初球は見逃すことを、坂本は気がついているだろう。

 だが初球から打ちやすい球は、完全に打ちにいくバッターであることも気付いているはずだ。


 カウントによる打率ということまで、しっかり調べているだろうか。

 確かに樋口は、初球から打っていくことは少ない。

 だがその少ないデータからでも、初球から打っていった場合は、高い打率を誇っていることが分かるはずなのだ。


 統計的に見ると、打率も長打率も、スリーボールノーストライクのカウントからが、一番高くなる。

 だがバッターによっては、その統計は全く変わってくるのだ。

 直感型のアレクと、統計型の樋口。

 この二人に共通しているのは、初球を打ったときの打率の高さだ。

 サウスポーのバニングの投げたボールは、甘く内に入ってきた。

 これを樋口は、レフト前に弾き返す。

 さて、舞台を整えて、ターナーの打席である。

 



 アナハイム側のベンチは、意思をもう一度統一する。

 六点差になれば、直史は七回の裏で交代させると。

 大介の第三打席で、ホームランが出たらどうするのか。

 それで五点差になったらどうするのかなども、微調整していく。


 たとえ大介がホームランを打っても、残り2イニングで五点差であれば、普通は安全圏である。

 普通じゃないことがよく起こる野球であるが、直史に完投させようとは思わない。

 たとえ七回を終えてパーフェクトであっても、もうそこで交代させる。

 大介の四打席目が回ると分かっても、絶対にそこで交代だ。


 直史を温存することで、明日の試合には勝たなければいけない。

 第二戦、第三戦、第五戦と勝てるチャンスはあったのだ。

 だがそれがことごとく裏目に出ていたのが、アナハイムの采配であった。

 大介を敬遠するべきであった。

 出来ればホームで敬遠すれば、ブーイングも少なかっただろう。

 

 ターナーに打ってもらって、それでも五点差までならどうするか。

 あるいはここで点が入らなければどうするか。

 単純な点差だけではなく、状況で判断しなければいけない。

 四点差というのはレギュラーシーズンなら、リリーフ陣に任せて先発は代える点差だ。

 しかしポストシーズンで、もう一度メトロズの上位打線が回ってくる。

 絶対的なピッチャーに投げてほしいと、思ってしまうのは仕方がない。


 だがここで直史を続投させて、明日にリリーフでもさせて打たれたら、それは間違いなく首脳陣の責任だ。

 この年のアナハイムの敗因は、投手運用のミスに尽きるだろう。

 勝った試合はそれなりの余裕がある。

 しかし負けた試合は僅差ばかり。

 選手に任せておけば勝てるような試合展開は、何もしなくても勝てるように見える。

 実際はそういう試合も、ちゃんと選手起用をしていく必要があるのだが。

 僅差で負けた試合は、原因が明確な場合が多い。

 それだけに判断ミスも責められるのだ。


 四点差のままなら、どうするのか。

 ヴィエラは明日の先発候補なので、使うことは出来ない。

 短いイニングならレナードか、あるいは勝ちパターンのリリーフ陣。

 ガーネットなどの若手は、ここで使うのは怖すぎる。


 スターンバックが完全離脱しているのが、微妙に痛い。

 八回と九回、メトロズの上位打線に、もう一度回ってくる可能性はある。

 四点差のままなら、本当にどうするのか。

 そう思っていたところに、メトロズはピッチャーをライトマンに交代。

 バニングは一つしかアウトを取れなかったということになる。


 微妙な状況である。

 ターナーも右打者であるので、サウスポーの優位はさほどなかっただろう。

 だがそれなりにセットアッパーとして使えるライトマンを、もうここで投入してしまうのか。

(大差負けで勢いがつくのは嫌なのか?)

 樋口の理解としてはその程度である。


 直史を七回で降ろして、後続のピッチャーが打たれても普通に勝利出来るだろう。

 そしてそれが大差勝ちであったら、アナハイムは打線に勢いをつけて、最終戦に臨むことが出来る。

 点を取ることは直史を温存することの他に、打線に勢いをつけるという意味も持ってくる。

 第七戦で投げてくるであろう武史も、相当に空気を読まずに勢いを途切れさせてしまうピッチャーではあるが。




 ターナーはライトマンのボールを打った。

 右中間を破ろうかという打球であるが、ライトが上手く回り込んで、それは防いだが。

 一塁から樋口は、三塁まで到達。

 チャンスをより大きく広げることになった。


 そしてバッターは四番のシュタイナー。

 ここで外野フライで一点というのが、普段からのシュタイナーの仕事である。

 だがそれではまだ、点差は五点。 

 アナハイムの首脳陣の投手運用を悩ませることになるかもしれない。


 ヒットを打って得点、さらにチャンスを維持。

 それがありがたかったのだが、シュタイナーの打ったボールは、やはりレフトを後退させたところまでしか飛ばない。

 キャッチされたボールを見てから、樋口がまたもタッチアップ。

 五点目のホームを踏む。


 外野フライ職人と言ってもいいほど、シュタイナーは打点を稼いでいる。

 OPSは伸びていかないので、このあたりは微妙な査定になってしまうかもしれない。

 だがタッチアップする距離にまで、しっかりと外野フライを打つことがどれだけ重要であるか。

 そもそもアレクと樋口が三塁にいることが多いので、シュタイナーも計算して打っているのだ。


 七回の表は二点の追加。

 スコアは5-0と、一見すると圧倒的。

 当初の予定通りに、直史は七回裏のマウンドに立つ。

 しかしそれを見つめる、アナハイムの首脳陣の目は厳しい。


 この回も抑えてしまえば、パーフェクトの可能性が出てくる。

 去年もやっていることではあるので、直史自身には記録に対するこだわりはないだろう。

 だがここで降ろしてしまえば、ファンも納得しないかもしれない。

 それでも作戦を考えれば、このイニングで交代で間違いないのだ。

 いっそのこと失点しない程度に打たれてしまえば、そちらの方が交代させやすい。

 八回と九回は、ルークとピアースでなんとか抑えられるはずだ。


 野球は確率のスポーツなので、直史を続投させた方が、この試合だけに限るなら、勝率は格段に上がるだろう。

 しかし首脳陣はこうなると、もう明日の最終戦も考えなければいけない。

 直史を降ろすか、続投させるか。

 もちろんこの七回の裏の結果を見てから、決めればいいことだ。

 2イニングで、おそらくは打順は四番か五番から。

 大介に打たれてノーヒットが途切れる可能性は充分にある。




 第三打席の大介の打席。

 バッターボックスに入った大介は、これが最後の打席になる可能性も考慮している。

 たとえヒットやホームランを打っても、アナハイムが直史を交代させる可能性。

 今日はまだ61球しか投げていない直史であるが、明日も投げさせることは充分に予想できる。


 MLBのポストシーズンはピッチャーを酷使するが、それでもいくらなんでも酷使がすぎる。

 常識で考えたら連投はありえない。ありえたとしてもリリーフ登板だ。

 だが大介は、直史の過去を知っている。

 パーフェクトで15回を投げた翌日、九回を完封したこと。

 そして日本シリーズで連投し、二日目をパーフェクトに抑えたこと。

 去年にしても、中二日ならば投げていたのだ。

 ただぎりぎりであったことは、さすがに間違いなさそうではあるが。


 おそらくこの回で、直史は交代する。

 大介がホームランを打っても、まだ四点差。

 あるいは大介だけを抑えて、あとは交代するかもしれない。

 既に向こうのブルペンでは、二人が準備を始めているのだ。


 アナハイムはスターンバックが離脱して、リリーフとしても使えないことは分かっている。

 おそらく最終戦はヴィエラが投げてくると思っていたのだが、直史の連投もありうる。

 さすがにそれはないだろう、と考えていたら負ける。

 メトロズも最終戦に武史を温存しているが、立ち上がりで点を取られる可能性は高い。

 アレクも樋口も武史の手の内は知っているし、単純に甘く見てはいけないバッターであるのだ。


 ただそれらのことは、大介の考えることではない。

 今やるべきは、直史を打つこと。

 初球からどう組み立ててくるか。


 樋口のサインに、あっさりと直史は頷く。

 そして初球に投げたのは、スライダーであった。

 大介はそれには手を出さない。

 外角いっぱいに決まったように見えて、ストライクのコール。

 実際に確かに外角いっぱいなのだが、フロントドアで入ってくるスライダーは、ボールと取る審判も多い。


 角度的に外角いっぱいであるが、ジャストミートすればスタンドまで運べる可能性はあった。

 だが確信は持てなかったので、手を出さなかった。

 大介はこのあたり、ちょっと迷っているのだ。

 もしも直史がパーフェクトを続けていたら、アナハイムの首脳陣は、ピッチャーを交代させないのではないかと。


 ワールドシリーズはアナハイムのピッチャーへの采配ミスで、メトロズが勝っているところがある。

 この試合でもアナハイムは、ピッチャーの運用を考えているはずだ。

 確実に勝つには、直史を続投させていく。

 だが交代させるならば、その後のリリーフが打たれた場合、やはりこれまた采配のミスになるであろう。

 しかし最終戦で勝つためには、直史をどこかで使う必要はある。

 勇気をもって、直史を交代させる必要があるはずだ。


 まあもっと極端な采配を考えるなら、直史をどこかのポジションに動かすという選択もある。

 そして万一点差が縮まってくれば、もう一度ピッチャーとしてマウンドに送るのだ。

 ピッチャー登録されている者は、野手としてプレイするのに制限はない。

 それに直史は、フィールディングは上手い。


 だがここでそれはしないであろう。

 いくら守備も上手いと言っても、直史に何かトラブルがあれば、明日の試合では使えなくなる。

 どのような選択をするかは、アナハイムのベンチ次第。

 大介は直史との勝負に、全力を注げばいいのだ。




 二球目のカーブは、ぎりぎりゾーンは通っている。

 だがこれはボールと判定された。

 やはりワンバウンドするような変化量があれば、問題なくボールとなる。

 もっともこれが、ボール先行であったりすると、ストライク判定になったりするのだが。


 ストライクゾーンが本来の定義で使われていないのを、上手く利用するのが直史である。

 これはもう直史のコントロールがどうとかではなく、仕方のないことであるのだ。

 定義どおりにストライクを取っていくと、あまりにピッチャー有利になってしまう。

 特に落差のあるカーブがことごとくストライクとなるため、このあたりは審判の匙次第なのである。


 だがそれでも、ある程度の了解はあるものだ。

 カーブだけではなくスライダーなどでも、変化したあとのミットのキャッチで、ボールをストライク判定することはある。

 この打席の一打席目のように。

 しかしそれは直史だけではなく、相手のピッチャーにとっても同じ条件だ。

 コントロールのいい直史に有利なのではなく、コントロールのいいピッチャーに有利なのだ。


 三球目に投げたのは、アウトローへのツーシーム。

 ゾーンぎりぎりを通っているが、果たしてどう判定されるか。

 樋口が上手くフレーミングしたが、それでもボールとコールされた。

 これなどは逆に、直史にとっては不利な判定である。


 四球目はスルーを投げた。

 やや低いと思われたボールであるが、これはストライクのコール。

 大介としては不服であるが、こういうのもキャッチャーのキャッチング技術による。

 どういう姿勢で、しっかりとボールをキャッチしたかで、ストライクの判定は変わる。

 MLBのキャッチャーは実は、その場でしっかりとキャッチすることなく、ボールの勢いで流されてキャッチしてしまう者も多い。

 そのあたりは実は、NPBのキャッチャーの方が平均的には優れていたりする。

 もっともMLBは、突出しているキャッチャーは、本当に技術が高かったりする。

 NPBに比べると、MLBのキャッチャーのやることは少ない。

 若手の強打者がそれなりにいるのが、MLBのキャッチャーだ。

 

 樋口はそういったMLBの審判の傾向も、しっかりと調べてある。

 はっきり言って審判の能力も、日本に比べてバラツキが大きい。

 だがワールドシリーズの審判に、そんな変な者が選ばれるわけもなく。

 このゾーンの判断は、かなり妥当なところなのだ。


 大介にしても、それは分かっているだろう。

 ツーツーの並行カウントで、追い詰めているのは直史。

 大介は普段なら、ゾーンをボール一つは広く考えている。

 だが直史と対決する場合、ホームランを狙うならば、さすがに常識的な範囲内にしか手を出さない。


 フルカウントにして、わざと相手がフォアボールを狙うようにしてから、際どいボールで見逃し三振を取るという手段もある。

 だが大介相手にはこの間やってしまったため、際どいボールも普通にカットしてくるだろう。

 さて、第五球である。

 樋口は考えながら、サインを出すのを少し迷う。


 キャッチャーのサインは、出来るだけ素早く出すのが望ましい。

 試合の進行がどうこうではなく、キャッチャーの迷いがピッチャーに伝わってしまうからだ。

 そして出されたサインに、直史は頷く。

 だがこのボールは、打たれるだろうなとは思っていたが。


 高めにストレート。

 だが全力ではなく、少し棒球気味に。

 他のキャッチャーであれば大介相手に、絶対そんなボールは投げさせないであろう。

 しかし直史には、このボールの意図が分かっていた。


 ジャストミートされたボールは、空気を貫いていく。

 直史のほぼ頭の上を、センター方向に。

 深めに守っているアレクの、さらに遠くへと。

 フェンスの上ぎりぎりに当たったボールは、ドライブ回転がかかっていた。


 大介はインパクトの瞬間、これはホームランにはならないな、と分かっていた。

 このバッテリーなら高めのストレートは、わざと外してくると思っていたのだ。

 だが実際にはちゃんとゾーンの中に入っていて、しかも全力のボールではない。

 普通ならばホームランに出来るボールだ。

 アッパースイングであれば、という話だが。


 ライナー性の打球の多い大介は、これに角度をつけることが出来なかった。

 一塁ベースを蹴って、二塁に。

 だがボールは戻ってきて、三塁を狙うことは出来ない。

 直史のノーヒットを消す、渾身の一打であった。

(でも戦略的に見たら負けか)

 それが大介の判断である。


 ホームランを打たなければ、直史は簡単に後ろのバッターをアウトにしてしまう。

 いや、どうにかゴロぐらいであれば、しっかりと打ってくれるのだが。

 ただしシュミットはともかく、その後のペレスとシュレンプは、フライボールヒッターだ。

 本来ならそれは正統派なのだが、直史相手では上手くいかない。


 三打数一安打で、まずまずの数字とは言える。

 しかもそのヒットは、長打であったのだ。

 だがあと50cmほど高い弾道であれば、文句のないホームランであった。

 点が入らなかった時点で、大介は大局的に見て負けているのだ。


 四打席目が回ってくる。

 だがその時、マウンドに立っているのは直史であろうか。

 大介は初めてのヒットを打ちながらも、全く満足はしていなかった。



×××


 ※ NL編144話に続く

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