第140話 凍える
六回の表、レナードが登板。
しかし多くの視線は、アナハイムベンチから直史が、ブルペンに向かうのを見ていた。
レギュラーシーズンはともかく、ポストシーズンでは直史は、リリーフとしても投げている。
ただ昨日、あれだけ消耗してノーヒットノーランをしたのに、まさかこの試合でもリリーフで投げてくるのか。
(ナオは何をやってきても、おかしくないやつだとは思うけど)
大介はそう考えるが、実際に直史が投げてくるかどうかはともかく、プレッシャーを打線が感じることは確かだ。
アナハイムのピッチャーにしても、直史が後ろに控えていると思うなら、少しは気楽に投げ込んでくるのかもしれない。
先ほどはホームランを打った坂本は内野ゴロ。
そういうタイプではないとは思うのだが、直史のブルペンからのプレッシャーを感じたのではないか。
この回は結局、三者凡退。
スターンバックの力投を、無駄にしまいと頑張るアナハイムだ。
メトロズはもっと、ランナーを出していかないといけない。
大介の第五打席を引き出さなければ、メトロズはおそらく勝てない。
そして引き出したとしても、アナハイムの攻撃をどれだけ防げるのか。
六回の裏はランナーこそ出したものの、アナハイムは無得点。
ただこれによって、七回の裏にアレクから始まる打線となってしまう。
やはり等価交換というわけでもないが、スターンバックの執念が、スタジアムに残っている気がする。
もちろんそんなものは気のせいで、本人としては後悔の只中にいるのだが。
七回の表、メトロズの打線は七番から。
一人でも出たら、大介に回る。
ただ大介の打席を敬遠と決めているなら、ランナーがいるのはそれほど悪くはない。
大介の足によって、守備をかき回される可能性が低いからだ。
この七回、レナードは続投。
勝ちパターンのリリーフを投入してもいいのだろうが、アナハイムもまたマクヘイルは、微妙な数字を残している。
先発からリリーフに配置転向されたのは、いいことだとは言える。
だが七回を完全に任せるというのは、まだ厳しいだろう。
先頭の七番は打ち取ったものの、八番の打球が三遊間を抜けていった。
ここで一つメトロズは、考えないといけない。
ランナーが一人出たことで、このままなら大介に回ってくる。
だがバントなどに限らず進塁打であれば、ダブルプレイの可能性がある。
また一塁が空いてしまうと、大介は敬遠される可能性もある。
勝負は八回と、メトロズ陣営は考える。
九番には好きに打たせた。
空振り三振で、ツーアウト一塁。
だが三振したバッターは、やりきったような顔でベンチに戻ってきた。
そう、ツーアウト一塁で大介なのだ。
ここは勝負する場面なのではないか。
判断は難しい。
大介であっても10割を打っているわけではない。
メトロズはもう、大介に打たせていく以外の選択などない。
判断が難しいのは、アナハイムの方なのだ。
ここで大介を歩かせることによって、ランナーは一人増えたとする。
その後のシュミットやペレスには、一発の長打がある。
まともに勝負に行くのは、かなり危険なことだ。
だがここを乗り越えれば、八回と九回が楽になる。
大介と勝負するか、それとも歩かせるべきか。
アナハイム首脳陣は、またも現場に投げてくる。
(またかよ)
樋口としては首脳陣の無能ぶりというか、頭の固さにうんざりとする。
アメリカは合理主義の国だ。
だが自分たちで作り出した伝統には、妙に固執するところがある。
なぜかといえば基本的に、新しい国なので伝統にはコンプレックスがあるのだ。
ワールドシリーズで相手の主砲と対戦するということ。
樋口としてはため息が出るが、下手に外させるだけであれば、おそらくまた甘く入ってくる。
考えるべきは、ホームランにだけはならない配球。
外ばかりを投げていても、レナードは甘く入れてくるに決まっている。
(ピッチャーはそういうもんなんだろうが、勝てない相手と正面からやるのは単なる馬鹿だろ)
色々と言いたいことはあるが、そしてレナードに任せてしまうのは、絶対に危険である。
ホームランだけは避ける。
樋口の必死のリードが始まる。
レナードは今年20勝4敗と、素晴らしい成績を残した。
だが防御率やWHIPなどの数値は、スターンバックやヴィエラに比べると、まだまだといったものである。
ブレイクしたと言うには、かなり防御率が高いのだ。
それにイニング数もまだ食えていない。
クオリティスタートは多い。
今日はその力を、短いイニングで発揮してほしい。
そう思ってマウンドに送ったのだ。
(こいつも勝負したがるからなあ)
その気持ちは分かるのだ。
レナードはインターリーグにおいては、メトロズと対戦している。
その時には六回まで投げて無失点と、上々の数字を残しているのだ。
しかしながらリリーフが打たれて、チームは逆転負け。
自分の勝ち星も消されてしまっている。
今度は逆に、自分がリリーフとして投げる。
ツーアウト一塁から大介ならば、どうにか出来るだろうという考えだ。
いや、どうにもならんよ、とはさすがにいえない樋口である。
レナードの球種は大きく動くスライダーと、球速差の少ないスプリット、そして緩急をとるためのチェンジアップ。
サウスポーのスライダーなので、大介相手にはそれなりに効果的のはずだ。
(スライダーを内角に)
万一当ててしまっても、その方がマシだ。
ただ内角は大介のバットが届く範囲なので、当てることぐらいは簡単に出来る。
だがバットの根元なら、ホームランにはならない、かもしれない?
重要なのは、全力で投げてくることだ。
根性論は嫌いな樋口であるが、ピッチャーがしっかりと投げてくるボールは、球威が違うのだ。
レナードとしても、ぶつけてやるというつもりぐらいで、しっかりとボールに指をかける。
そしてリリースされたスライダーは、大介の背中側から高速移動。
苦手なはずのそのボールを、大介は叩いた。
一塁線を引っ張って、ライトももちろん追いつかず、フェンスでバウンドしても微妙なスピンで転がり、ライトの処理が遅れる。
一塁ランナーは三塁を蹴ってホームへ。
そして大介も、三塁にまで達した。
最悪の一歩手前の展開。それでも樋口は計算の範囲内である。
あんな根元で打ってしまって、それでも野手のいないところに打つ。
大介はあと一歩足りなかったな、と反省する。
このイニング、下手にツーアウトからチャンスが出来たのがまずかった。
大介がホームランを打てていたら、それで計算の範囲内だったのだが。
樋口が上手く打たせたと言うべきなのか。
それでも一点差に詰め寄り、ランナーは三塁で、バッターはシュミット。
普通のヒットが出れば、それで追いつける。
ただこの先は、メトロズの方が投手運用が重要になってくる。
七回の裏は一番のアレクからであるのだ。
失点の可能性を考えれば、ここでどうにか追いつきたい。
そうすれば最終回には、また大介の五打席目が回ってくる可能性が高くなる。
シュミットに求められるのは、確実なヒット。
アウトローのボールであっても、打てると思えば打ってしまう。
センター前に抜けそうなボールを、アレクがダッシュでキャッチにいく。
確かにここで抜けてしまっても、レフトがカバーしてくれそうな打球なのだが。
アレクはダイビングキャッチではなく、スライディングの姿勢で飛びつくことが多い。
だがこのボールは、頭から突っ込んだ。
深いグラブでしっかりと、グラウンドにつく前にキャッチ。
センターフライでスリーアウトとなった。
一点差となった七回の裏、アナハイムの攻撃。
先頭打者が一番のアレクという、文句のない打順である。
ただここでメトロズは、ピッチャーを交代してきた。
本来のセットアッパーではなく、シーズン六人目の先発ローテとも言われたワトソン。
かなりギャンブルな起用であろう。
メトロズはここで追加点を取られたら、敗北する可能性がかなり高いのだ。
残りの八回と九回、メトロズは三人ずつで終わったら、八番までで終了。
二人ランナーが出なければ、大介の第五打席目は回ってこない。
ただ二人ランナーがいて大介の打席で、そしてこの回にアナハイムが一点を追加しておけば。
その時はスリーランホームランを打って、逆転という青写真が見えてくる。
そんな都合のいいことが、起こってしまうのがワールドシリーズだ。
奇跡を見たい野球の神様は、甲子園以外にもあちこちにいるのだ。
セットアッパーではなくワトソンを起用したのは、おそらく奪三振率の問題ではないか。
アナハイムの一番と二番は、出塁率が高くて足が速い。
ゴロやフライで点を取られるのを、メトロズはずっと見てきた。
なのでワトソンを、全力で投げさせる。
単純な球速や奪三振率は、記録の上ではセットアッパー陣の方が高い。
だが短いイニングではなく、2イニングを全力で投げさせるのなら、ワトソンの方がいいと判断したのだ。
ワトソンにもそれは伝わっている。
そしてもしも最終回の裏に、メトロズがリードしていたら。
その時はクローザーのレノンを投入する。
3-2というこのスコアに追いついて、またすぐに離されてしまえば。
それはもうこの試合の流れを決定付けるかもしれない。
なにせメトロズは、下位打線はどうにか抑えられるのだ。
先頭のアレクは、長打を捨てて上手くレフト前にボールを落とす。
そのはずがショートの大介が追いかけて、ジャンピングキャッチ。
呆れるレフトのシュミットの前で、にっかりと笑いながら立ち上がる。
厄介なバッターを塁に出さずに済んだ。
一点差と二点差。
もちろんどちらが楽になるか、樋口は分かっている。
八回と九回、七人で片付ければ、大介には回らない。
そしてここで一人でもランナーが出ていれば、九回の裏のアナハイムの攻撃は、アレクにまで回る。
(勝てる流れのはずだ)
そう思ってまたも、ボールを見極めて出塁。
キャッチャーであるだけに今日の審判の、ゾーンの決め方も分かってきているのだ。
そしてここで主砲のターナー。
長打が出れば一気に、一塁からでも帰れるか。
(冒険するべきか否か?)
樋口はベンチを見るが、ここはターナーに全てを任せるつもりらしい。
おかしくない判断であるが、なぜか樋口にはしっくりとこない。
ワトソンの投げたボールを、ターナーは叩いた。
打球は左中間の、一番深いところへと飛んで行く。
一塁ランナーとしては、どこで待機するか迷う場面。
これがツーアウトならば、完全にスタートを切るのだが。
センターがこれまたキャッチして、そのままフェンスに激突する。
だがすぐに内野にボールを戻してくる。
樋口としてはファーストに戻って、動くことは出来ない。
(弾道がもう少し低ければ、追いつけなかったろうにな)
微妙に運が悪かったが、これも仕方のないことだ。
野球においては運というのは、必ず偏りがある。
ただ四番のシュタイナーに対しても、フォアボールで出塁。
ツーアウトながらランナー一二塁である。
だが勢いはここまでで、内野ゴロでスリーアウト。
点は取れなかったものの、これで九回の裏には、アレクや樋口の五打席目が回ってくる。
わずかであるがアナハイムに、試合全体の流れは傾いていく。
八回、メトロズの攻撃は、三番のペレスから。
アナハイムはまだ、レナードがマウンドに立つ。
ここでせめて同点に追いつけなければ、かなり厳しい。
九回ならアナハイムはピアースを出してくるだろうし、ピアースは今年42セーブを上げている。
メトロズは下位打線でも得点力はあるが、それでもピアースを打つのは難しいだろう。
最悪でもここでランナーを二人出す。
そしたら九回の表、大介に五打席目が回ってくるのだ。
ただメトロズには焦りがある。
もしもアナハイムがピアースではなく、直史を出してきたら、という焦りだ。
ブルペンで投げているのは、ピアースと直史。
だがアナハイム首脳陣も冷静に考えれば、ピアースに回またぎで投げさせれば、それでどうにかなりそうだと分かるだろう。
ピッチャーを酷使するのは、何も先発だけではない。
クローザーであろうと、状況によっては早いイニングで使うこともあるし、回またぎで使うこともある。
そのあたりの判断を、どう考えているのか。
先頭打者ペレスの打球は、センター前に抜けていった。
レナードはまだ、疲労するほども投げていない。
だが慣れないリリーフというポジションで、しかもワールドシリーズ。
自分の失点で一点差まで詰め寄られているのだ。
ノーアウト一塁で、四番のシュレンプ。
ここもまたホームランでも出れば、逆転という場面だ。
(球が上ずってるんだよな)
樋口の期待するところから、ボール一個ほど高めに入ってきてしまっているのだ。
これは力が入りすぎて、ボールに全ての前進エネルギーが伝わっていない。
一番打たれやすい球だ。
変化球を投げて、カウントを稼ぐ。
一球ごとにスタンドの盛り上がりが伝わるので、レナードはのぼせている。
樋口はベンチの判断を期待するが、肝心のベンチも頭に血が昇っているのか。
(ナオにはベンチにいてもらって、オリバーに進言して貰った方が良かったか)
地味にこのあたりの選択も、アナハイムとしては難しい。
アナハイムの首脳陣だけが、無能なわけではない。
ワールドシリーズというものの空気が、こんな事態にさせてしまっているのだ。
それでも去年は、ワールドシリーズで勝利することが出来た。
(これで負けたら、坂本の方が俺より上に見られそうだな)
それは嫌だと、珍しくプライドを刺激される樋口である。
レナードに出したサインは、高めのストレート。
危険ではあるが、どうせ高めにいってしまうなら、最初から高めに投げさせた方がいい。
力の入ったボールが、シュレンプのバットと激突する。
高く上がったフライは、センターのほぼ定位置でキャッチされた。
その後もランナーは出ることなく、スリーアウト。
八回の表にも、メトロズは追いつくことは出来なかった。
試合はいよいよ終局を迎える。
八回の裏、アナハイムはまた一人のランナーを出したが、得点には結びつかない。
ただこれで、九回の裏はアレクからの打順となる。
一番点の入りやすい打順だ。
九回の表、メトロズの攻撃は、七番の下位打線から。
そしてアナハイムは、クローザーのピアースをマウンドに送る。
一人でも出れば、大介に回る。
そう考えればピアースとしても、プレッシャーを感じないわけではない。
メトロズはこの裏の守備はあるが、それでも代打を使ってきた。
一人出れば、それでいいのだ。
一人出れば、大介に回る。
一人出たところで、アナハイムが大介と対戦するのか。
冷静に勝負を避けられてしまえば、そちらの方がいいのではないか。
最悪アナハイムは、九回の裏の攻撃もある。
そちらで点を取ることも、不可能ではない。
メトロズのレノンも立派なクローザーだが、上杉と違って失敗はしている。
ただ九回の裏があるなどと、そんな甘い考えでいては、九回の表を抑えることは難しい。
樋口としてはここで出てくる代打の、データが少ないのが困る。
ただメトロズが九回の裏の守備を考えず、とにかく打てるバッターを出してくるのは、こちらにもチャンスが出てくるのだ。
おそらくあちらも、また守備においては選手を代えてくる。
本当に総力戦といった感じの、九回の攻防だ。
ピアースのピッチングは、さすがに去年もワールドシリーズを体験した、余裕というものを感じさせる。
七番と八番を、確実にフライとゴロでアウトにした。
そして九番、最後のバッターも、また代打を出してくる。
データは少ないが、分かるのは若いということ。
(長打力はあったはずだけど)
こんなぎりぎりの場面で、あまり実績がないのに起用される。
メトロズとしてみれば、とにかく大介に回すことを考えているはずなのだが。
その若さを確かめてみる。
アウトローに外れたボールを投げさせれば、それを打ってきた。
ファールゾーンにボールは飛んで、これでストライクカウントを稼ぐことが出来た。
打ち気に逸っている。
ならばツーストライクから、ボール球を振らせてみよう。
次はインハイのボール球。
あまり内角すぎると危険なので、横よりも高さを大きく外す。
その高く外れたボールを、バッターは振り抜いた。
メジャーリーガーを甘く見てはいけない。
ボール球であってもバットが届くなら、ホームランにしてしまえる。
そういったバッターは、大介だけではないのだ。
今年メジャーに昇格したばかりの選手が、まさかボール球を打ってくるとは。
スタンドに入った打球を眺めて、呆れてしまう樋口である。
(それだけ期待はされていたっていうわけか)
アウェイのスタジアムなので、拍手は少ない。
こんな状況でも打ってしまうのが、メジャーリーガーなのだ。
これでスコアは3-3となった。
(俺の考えも甘かったか)
ピアースの球種を考えれば、ボールに落とすコースに投げさせれば、さすがにホームランにはならなかっただろうに。
そしてこれで、大介の五打席目が回ってくる。
ツーアウトランナーなしで、どうやって組み立てていくのか。
(歩かせるしかないだろ)
ツーアウトであるので、ランナーとなってもそれほどの脅威ではない。
九回の裏のアナハイム打線を考えれば、勝ち越しのサヨナラというのも充分にありうる。
アナハイム首脳陣は、申告敬遠を出さない。
樋口としてはもう、ここで勝負してはいけないという、流れが存在しているのが分かるのだ。
しかしクローザーのピアースが打たれた。
まだ同点の場面であるのだし、奪三振も取れるピアースなら、大介は敬遠するべきだ。
だがピアースは首を振るし、ベンチは動かない。
これがMLBのワールドシリーズなのだろうが、樋口としては文化が違ってどうにも出来ない。
この状況から大介を抑えられるはずがないのだ。
もうそういう流れになっているのだと、なぜ気付かない。
それでもピアースで打ち取れるように、必死で配球は考える。
大介としては勝負してくれることを、ありがたいと思うだけである。
三球目の、落ちるスプリットを捉えられた。
打球はセンター方向へと、バックボードへと。
ワールドシリーズにおいて、これで四本目のホームラン。
メトロズはホームラン二本で、ぎりぎりの九回表で逆転。
まさに野球らしい野球であるが、それは直史や樋口であれば、考えない野球である。
続くシュミットは内野フライでアウトになったものの、ずっと主導権を握ってきたアナハイムが、ついにリードを許した。
九回の裏はアレクからの打順で、そしてメトロズもピッチャーを代えてくる。
クローザーのレノン。まさにベテランの域にある、メトロズの守護神。
去年の上杉には及ばないが、それでも充分すぎる実績を残している。
九回の裏、アナハイムの攻撃。
第五戦は最後の最後までもつれることになった。
×××
※ NL編140話へ続く
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