第119話 初戦

 レギュラーシーズンで各地区の優勝したチームのうち、上位2チームはシードになってやや優位に戦うことが出来る。

 アナハイムは勝率一位なので、その優位に戦えるチームの一つだ。

 NPBにおけるクライマックスシリーズでも、二位や三位のチームが試合をして、それから一位のチームと戦うため、単純にピッチャーの温存というだけでも、一位のチームは有利なはずだ。

 だが野球は短期決戦なら、勢いで勝ってしまうことも珍しくない。

 甲子園などを見れば、ノーマークだったチームが強豪を相手に勝利し、そこから一気に快進撃、などという例も昔は多かった。

 最近ではさすがに、勢いを止めるための戦術が、指導陣に考えられているが。

 高校生は爆発的に成長する。

 もっとも同時に、その爆発的成長に、体が耐えられなかったりもするだろうが。


 プロの場合はやはり、勢いというものがある。

 ただそれとは似ているが、流れというものもある。

 強いギャンブラーほど否定しない、流れという要素。

 その流れも勢いも、全て止めてしまうのが直史である。

 同時に流れや勢いをぶち壊すのは、大介であるが。


 ラッキーズは順当に勝ち上がってきたと言っていい。

 だが順当であるだけに、変な勢いなどはついていない。

 甲子園を多く戦った直史や樋口、特にプロでもポストシーズンを多く戦っている樋口は、流れはアナハイムにあるな、と感じている。

 今年大きく勝利し、レギュラーシーズンとしては考えられないほどの勝率をたたき出したアナハイム。

 そしてナ・リーグにはそれ以上の勝率をたたき出し、去年はアナハイムとワールドシリーズを争ったメトロズ。


 このシリーズを一つの物語として見た場合、約束されているのはアナハイムとメトロズのワールドシリーズだ。

 大勢のファンはそれを期待していて、それをも上回る物語というのを、ラッキーズは持っていない。

(問題は次のミネソタか)

 樋口はミネソタ打線の脅威を、甘くは見ていない。

 直史でも一点ぐらいは取られることを計算しておいた方がいいだろう。

 二点はやらない。自分が防ぐ。


 スターンバックとヴィエラでロースコアに抑えつつ、打線でしっかり援護する。

 直史を温存しなければ、ワールドシリーズでメトロズに勝つのは難しくなるだろう。

 これが七戦四勝の勝負ではなく、一発勝負ならば、むしろ計算はしやすい。

 あちらは武史を出してくるだろうから、なんとか大介だけを封じて、バントでも犠牲フライでも、一点を取ればいいのだ。

(いや、それでも先を考えすぎか)

 ラッキーズに足元を掬われたら、どうしようもない。


 だが、それは杞憂であったようだ。

 ヘイロースタジアムで行われる、アナハイムのホームの第一戦。

 アナハイムの先発は、当然ながら直史。

 そしてラッキーズはエースのハワードを出してきた。


 ラッキーズの主戦は二枚で、ハワードとスレイダー。

 この二人でいかに上手く勝ち星を上げるかで、ラッキーズの勝算が分かる。

 アナハイムが直史を出してくるのは、分かっていたはずだ。

 なのにラッキーズは、中三日でハワードを出してくるのか。

「このあたりは本当に、アメリカは意味が分からんと思うな」

 直史もそんなことを言うしかない。


 レギュラーシーズンでのピッチャーの使い方は、極めて合理的に見えるような決まりで運用している。

 合理性を重んじるあまり、逆に不合理になっているあたりが笑えるが。

 それなのにポストシーズンになれば、エース同士のガチンコ勝負。

 レギュラーシーズン全体がポストシーズンの前座だと言われても、無理はないかなと思うのだ。




 五戦して先に三勝すれば、リーグチャンピオンシップに進める。

 アナハイムとしては直史、スターンバック、ヴィエラの三人で決めてしまいたいところだ。

 四戦目の登板予定はレナードとなっている。

 もし第五戦にもつれこんだら、その時はリーグチャンピオンシップの第一戦には、直史を投げさせるのが難しい。

 そして直史が二試合投げないのなら、ミネソタが勝ちあがってきた場合、その打線陣を封じられない可能性まで考えておくべきだ。


 第四戦のレナードまでに確実に決める。

 出来れば第三戦のヴィエラまでで、スウィープしてしまう。

 そうしたら直史は、中五日以上の休みをもって、おそらく勝ち上がってくるミネソタと対決出来る。

 もっともミネソタとしても、ベテランの多いボストン相手に、勢いだけで勝てることはないと思う。

 むしろベテランのボストンが、勝った勢いを持って、ミネソタに襲い掛かるのではないか。

 ミネソタはエースクラスのピッチャーは、二人しかいない。

 あとは平均レベルのピッチャーを、強力打線で盛り立ててきたチームだ。

 変な勢いにさえ乗せなければ、そしてこちらもしっかりと援護すれば、勝てるはずのチームなのだ。


 集中力が散漫になっているな、と直史に何度か首を振られて気付く樋口。

 今は目の前の敵を倒すのに、集中するべきだろう。

 ラッキーズはハワードが投げてくるので、直史としてもしっかりと相手の打線を抑えていかなければいけない。

 それなりの打線陣が揃ったラッキーズ打線。

 だがいつも通りに一回の表、三者凡退に抑える直史である。


 ラッキーズも三番までに点を取ろうという打順を敷いている。

 だが直史にとって、それは別に脅威ではない。

 先制点を取るまでは、慎重に投げなければいけないのは確かだ。

 そしてそれが難しくないというのも確かだ。


 一回の裏には、おそらくシルバースラッガー賞に選ばれるであろう、一番から三番までの打線がある。

 ラッキーズの先発ハワードは、今年でもう35歳であるが、サイ・ヤング賞を二度も取ったエースだ。

 全盛期ほどのパワーはないが、むしろ巧妙なピッチングは安定感を増している。

 球速も101マイルにも達し、今年でラッキーズとの契約は切れる。

 だがおそらく来年も、ラッキーズは契約を結ぼうとするかもしれない。


 安易なフォアボールなど期待出来ないハワードから、まずはアレクが今日の調子を確認する。

 緩急も上手くつけたピッチングだが、とりあえず全球種を見るのが目的だ。

 直史の調子から、少なくとも簡単に失点はしないと判断する。

 全ての球種を引き出してから、最後にはカーブを引っ掛けてフライアウト。

 だがこれで次の樋口には、かなりハワードの情報が渡る。


 ラッキーズの試合も見ていたが、確かにポストシーズンは戦い方が違う。

 安定感よりも爆発力が重要なのだ。

 そしてそれ以上に、相手の爆発を封じ込めるエースの力。

(100マイルオーバーをいまだに投げられるのは、確かにすごいけどな)

 ポストシーズン用に引き出しを残しておいたのは、必要がなかったからだ。

 ハワードのピッチングの、クセとすら言えない一瞬。

 リリースの瞬間の手首の動きで、球種は二種類にまで限定される。


 左腕の内に入ってくるカットボールを、樋口は回転に任せて振りきる。

 ボールはスタンドに届くホームラン。

(ギリギリは、省エネだよな)

 無表情のまま軽くガッツポーズをして、ベースランを行う樋口であった。




 打たれたくないという時に打つ。

 相手のチームにとって、樋口というのはそういう選手だ。

 ラッキーズもまさか、ハワードから早々に得点するとは、思っていなかった。

 いや、もちろんそういう展開もあるとは思っていたが、可能性としては低い方だと思っていたのだ。


 二回以降も直史のピッチングは冴えている。

 だがラッキーズのバッターにとって、打てない球というわけではない。

 しかしその打った球が、野手の守備範囲に飛んでしまうのだ。

 今日の直史は、体力の温存を第一に考えている。

 重要なのは目の前の試合ではなく、その先にあるものだ。

 球数を増やすのは、ラッキーズとしては当然の選択。

 だがそのために簡単にツーストライクまでを取らせては、本末転倒。

 直史のピッチングに翻弄されている間に、三回にはアレクがバントヒットで出塁。

 ここで樋口相手に、真っ向勝負をするだろうか。


 メジャーリーガーであれば、勝負をするのだろう。

 東洋の島国からやってきた日本人に対しては、アメリカ人は無自覚の上から目線を持っている者がいる。

 そのおかげで大介は、初年度はそれなりの成績を残すことが出来たと言えよう。

 傲慢さはそのまま、油断と言ってもいいのだ。

 ただ樋口相手に、ボール球を振らせようとハワードは投げた。

 それを選んで、樋口はフォアボールで塁に出る。


 アレクがランナーとしていたので、樋口の選ぶべきは長打ではない。

 少なくとも狙いを絞ってのホームラン狙いではない。

 単打であっても、二塁までアレクを送ればいい。

 そして基本的にフォアボールを選んでいけば、出塁できないわけではないのだ。

 樋口はケースバッティングが出来ている。


 そしてランナーを二人ためたところでターナー。

 打率は樋口の方が高いが、OPSではずっと上をいく。

 今年は結局、リーグ成績で打点三位、ホームラン二位でシーズンを終えた。

 打率にしても三割を超えているのだ。


 このターナーを歩かせたとして、次は四番のシュタイナー。

 シュタイナーもほぼ三割の打率と、高い長打力を持つ。

 ここはラッキーズとしてもハワードとしても、ターナーと勝負しない場面ではない。

 セオリーならば。

(ワンナウトだということを考えると、打たせてダブルプレイを狙ってくるのかな?)

 ベンチの中で直史はそう考える。

 ただアレクも樋口も俊足なので、アウトは一つを取るのが精一杯かもしれない。

 ツーアウトで二三塁となれば、シュタイナーは敬遠されるだろうか。

 だがそうすると五番には、DHで打撃専門の選手が置かれている。


 ターナーと勝負だろうな、というのは分かる。

 そしてゴロを打たせたいというのも分かる。

 ターナーは、あえてそれを狙うだろう。

(ムービング系で、ミスショットを狙うんだろうな)

 直史の予想通りに、ターナーに投げられたのはカットボール。

 だがターナーはそれを、上手く掬い上げた。


 スタンドにまでは届かないが、深めに守っていた外野の頭を越える。

 二塁のアレクはともかく、樋口は早めにスタートしていた。

 アレクは余裕で、樋口もクロスプレイとなることなくホームに戻る。

 これで3-0となった。




 三回の裏が終わって、3-0という点数。

 そしてラッキーズはまだ、一人のランナーも出ていない。

 ラッキーズがここから、この試合ではなくカードで逆転を狙うなら、ハワードは早めに交代させるだろう。

 アナハイムとしては三点差の直史は、完全に敗北の可能性は0と考える。

 だがラッキーズの首脳陣は、そこまで冷徹に判断することが出来るだろうか。


 四回の表、直史はやっとヒットを打たれた。

 だがそのランナーはセカンドベースを踏むことも出来ず、スリーアウトでチェンジ。

 球数も増えていない。

「ハワードはまだ代えないのか」

 樋口はやや意外そうではある。確かにレギュラーシーズンと、そしてこのポストシーズンの展開を考えれば、交代もありうると思ったのだろう。


 別に油断ではなく、直史から三点を取るのは難しい。

「五回か六回までを投げて、そこで交代だろうな」

 初戦でエースが打ち崩されたというのは、ラッキーズにとっていい展開ではない。

 ある程度は投げて、いい形で降板させたいのだろう。

 それも球数が嵩めば、そうも言っていられないだろうが。


 四回の攻撃はどうせ、下位打線からの攻撃である。

 ここを上手く三者凡退で終わらせれば、いいイメージのままで降板させることも出来る。

 エースが五回を投げられないというのは、確かに悪いイメージとなる。

 だが三人で抑えても、五回は先頭打者がアレクからとなるはずだ。

 また一点や二点、取られてもおかくはない。


 ラッキーズ側のブルペンでは、リリーフが準備を始めている。

 この試合は捨てたな、とアナハイム側は判断する。

 あとはこちらが、どれだけ直史に投げさせるか。

 直史の無駄な消耗は、絶対に避けなければいけない。

 なお四回を終えた時点で、直史の球数は40球に達していない。


 これは勝ったな、と油断ではなく冷静に計算し、アナハイムの首脳陣は判断する。

 あとはこの勝利を、どのように利用するかだ。

「スウィープでリーグチャンピオンシップに進みたい」

「サトーを使うのはこの一試合だけにしたい」

「だが向こうはスレイダーもいる」

「ロースコアゲームになることは覚悟しなければいけないか」


 アナハイムは第二戦、スターンバックを投げさせる予定である。

 直史との球速差で、ラッキーズ打線は戸惑うことだろう。

 第三戦のヴィエラで、出来ればこのカードを終わらせたい。

 第四戦はレナードを予定しているが、そこまでいってしまえば、第五戦も覚悟しなければいけない。

「ここはサトーに完全に封じてもらおう」

 それが首脳陣の判断である。




 直史は冷静に、体力を使わないように、コンビネーションでラッキーズ打線を封じていく。

 ヒットはもう一本打たれたが、塁上で油断していたところを、樋口の牽制で刺された。

 勝算がなくなったことで、気が緩んでいるのか。

 たしかにさらなる追加点が入り、アナハイムの勝利は約束されたものではあるが。


 直史の仕事は、ラッキーズの心を折ること。

 ただレギュラーシーズンで心を折られまくっているチームが多いので、もうそういう蹂躙にはある程度慣れているというのはあるだろう。

 終わったことは仕方がないと、どれだけ割り切ることが出来るか。

 ベテランも多いラッキーズは、それなりに上手くやってのけるかもしれない。

 だが直史はとりあえず、ランナーを二塁に進ませないピッチングをするだけだ。

 そしてそれは守備陣とも共有されている。


 ゴロとフライを、上手く打ち分けるようにさせる。

 内野の頭を越えても、前進守備の外野がキャッチする。

 そんな外野の頭を越えようとする打球は、一度も生まれない。

 基本的にはゴロを打たせて、たまに伸びのある球を投げれば、それは高く打ちあがるのみ。

 三本目のヒットは内野の間を抜けていったが、それでも単打。

 直史は特に動揺もなく、ランナーを進ませることはなかった。


 九回の裏、アナハイムの攻撃はなく、6-0で勝利する。

 直史は29人に91球の10奪三振で、打たれたヒットは三本。

 だがフォアボールとエラーはなかった。

「さて、俺の仕事は終わったな」

 汗一つかかず、直史はそう言った。

 ラッキーズの打線の心を、完全に折るのには失敗した。

 それでもここまで抑えられてしまえば、ある程度のショックはあるだろう。

 出来れば三戦目、悪くても四戦目で終わらせてほしい。

 直史は自分が二戦先発するのは、あまりいいことだとは思っていない。


 樋口としては、直史の変化球とコントロールで、ラッキーズのバッターのデータを、しっかり上書きした。

 明日のスターンバック、そしてニューヨークへ移動してのヴィエラと、リードの方針も決まる。

 完封までは求めないが、クオリティスタートはしてほしい。

 ただピッチャーの調子というのは、打線の援護で変わるところがある。

 ラッキーズの二枚看板と対戦するスターンバック。

 その心理状態はどういうものだろうか。




 試合が終わって、インタビューが始まる。

 ファンサービスの意識が薄い直史は、完封しても何も表情に浮かべはしない。

 質問をされても、答えるのはおおよそ二つ。

「まだ一試合が終わったばかりだ」

「まだ目指す先は遠い」

 自分のピッチングについて問われても、普段どおりとしか言わない。

 ただ一つだけ気にしたのは、同日ではあるが先に行われたメトロズの試合結果。

 普通に第一線を勝っていた。


 このまま勝ち進めば、兄弟対決がワールドシリーズで実現するかもしれない。

 そんなことを言われたが、直史としてはどうでもいいことだ。

 そもそも義理の兄弟対決なら、去年既に成立している。

 もっともお互いが、今年無敗同士のピッチャーの対決ならば、それは確かに盛り上がるだろう。

 シーズン中にあった一度だけの対決は、球数の多くなった武史が先に降板し、直史の判定勝ちとされている。

 もっともその後の武史の休養を見れば、判定勝ちではなく完勝という向きもあるが。


 FMのブライアンは、この勝利は大きなものだと伝えていた。

 直史はまさに、いつも通りにやっていつも通りに勝った。

 そしてアナハイムの打線は、六点も取っている。


 明日の試合は展開次第で、どうピッチャーが使われるかは分からない。

 だがアナハイムはエースのハワードから、序盤で三点を奪っているのだ。

 スレイダーをどう攻略するのか、それは一つの問題だ。

 だがこの第二戦も取れば、おそらく第三戦も取れるだろう。

 それがアナハイム首脳陣の考えである。


 しかし第二戦をもしも落とせば、次の第三戦はラッキーズのホームに移動して行うことになる。

 ヴィエラと相対するであろうピッチャーは、それほど強力なピッチャーではないはずだ。

 だが一勝一敗でラッキーズのホームなら、アドバンテージはある。

 ラッキースタジアムは応援の熱気が、グラウンドに伝わりやすい場所であるのだ。


 インタビュー後、直史は樋口と相談し、こっそりと首脳陣に伝える。

「クローザーを?」

「リリーフでもいいですが」

 二人が伝えたのは、もしも第三戦や第四戦、あるいは第二戦であっても、勝っている状態から終盤、ピンチになった時の提案だ。


 直史をリリーフとして使用する。

 それは確かに去年も、ポストシーズンで一度試したことではある。

 ブルペンをフル稼働させて勝った試合、直史が最後にセーブを記録した。

 そもそも国際大会を見てみれば、直史はクローザーとしてデビューしている。

 ただ現在のピッチングスタイルから、ゴロを打たせるのはクローザーとしての資質ではない。


 クローザーは奪三振率が重要になる。

 たとえゴロを打たせてアウトにしても、その間にランナーが進んでは、問題がある場面にも遭遇するのだ。

 ただアイドリングいらずの直史を、回の頭から使うというのはいい。

 ブルペンからではなくベンチから突然に出て行けば、相手の動揺も誘えるかもしれない。


 アナハイムの首脳陣は、この提案に対しては何も返答しなかった。

 だが頭の中に、その選択は確かに浮かんだことだろう。

 火消しとしての役割は、果たして出来るものなのか。

 ただ直史は奪三振が少ないといっても、それでも一試合に平均10個は取る能力はある。

 球数を増やしてもいいなら、充分に可能なのだ。


 ポストシーズンの第一戦、アナハイムは素晴らしいスタートを切った。

 そしてメトロズもまた、東海岸で暴れまわっている。

 MLBファンなら多くが望む、メトロズとアナハイムの決戦。

 それに至る道は、まだいくつかの障害があるのだ。

 しかし多くは確信している。

 運命的にこの両者は、最後に残る2チームであろうと。


 ラッキーズ相手もだが、ミネソタに対しても。

 また今年も働くことの大変さを、痛感している直史であった。

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