第31話 パパのお仕事

 佐藤真琴は最近、活発になりすぎである。

 両親は共に、比較的冷静で落ち着いた人間であるのに、どこからこういった要素が出てきたのか。

(叔母に似たのかな)

 直史はそう思うが、瑞希は直史に似たと思っている。

 ベッドの上ではヤクザになる夫のことを、瑞希は嫌ってはいないと言うか、正直に言って好ましいのだが、娘のやんちゃっぷりは身重の体としては疲れてくるのだ。

 どうやらお腹の中の子供は男の子らしく、田舎の長男の嫁としての役割を果たせそうで、ほっとしている瑞希である。

 真琴はシッターに任せて、家で仕事をすることが多い。

 そんな真琴はアメリカの幼稚園、いわゆるプリスクールに通っている。

 そして帰ってからは、シッターに任せながらも瑞希も育児をそれなりにするわけだ。


 アメリカに来てから瑞希が思ったのは、とにかくアメリカの食事の雑さである。

 日本よりもはるかに地域による物価の差が激しく、外食しても高い。地域差はあるが。

 アナハイムはそれほど高くはないが、それでも色々と問題がある。

 苦手ではないが、それほど得意でもなかった料理の腕を、瑞希はどんどんと磨いている。

 とにかくアメリカの食事事情は、栄養だけは大雑把に取れるものだが、日本人の食事を知っている者からすれば、あまりにも繊細さに欠ける。

 金銭に任せて全て、マンションの高層階の高級店で賄ってもいいのだが、それはそれで何もやらない気になってしまう。

 妊娠していて、親族の助けもなく、自分自身でも仕事をしている。

 そんな瑞希であるのに、まだ楽をしようとはしないらしいのは日本人と言うべきか。

 本当に大変なところなら、ちゃんと楽をするつもりはあるのだが。

 単に自分の食事で娘を育てたいというのもある。


 このあたり直史も、色々と思うところはある。

 人間は出来るだけ、身の回りのことは自分で出来るようにしておくべきである。

 実際に大学時代の直史は、身の回りのことはおおよそ自分でやっていた。

 だが食事に関しては、大学の寮に任せていたし、プロ入り後も寮に一年間入っている。

 しかし料理が出来ないわけではない。


 実は包丁捌きなどは、瑞希よりも直史の方が上手い。

 実家の山の中にある川や沼で、魚釣りをしてはそれを捌いていたからだ。

 また祖父の兄弟は猟師の免許も持っていて、鹿や猪などを大きな塊で渡されたこともある。

 それを切り分けるのは、佐藤家では男の仕事であった。

 味噌作り、梅干作り、干し柿作り。

 こういった料理とは別次元のものを作るのは、佐藤家の家業と言うか伝統である。

 そして正月の餅つきは、男衆の出番だ。


 山に入っては雑木林の手入れなどもする。

 このあたりは実のところ、自分の代でどうにかしなければ、子供には負担となりそうな不動産だ。

 先祖代々伝わってきたものだが、現実的には処分した方がいい。

 固定資産税などはともかく、維持に金や人手がかかるのだ。

 もっともMLBの年俸で、あぶく銭が入ってしまった。

 これを使ってどうにか有効活用を考えた方がいいだろうか。

 もちろん太陽メガソーラーなどという黒歴史に残りそうな馬鹿なことはしないが。




 穏やかな一日を過ごした後、軽く調整をして、後半戦が始まる。

 最初はシカゴ・ブラックソックスとの三連戦のカードだ。

 そしてこの第一戦に直史は先発登板するのだが、ここに大記録がかかっている。


 直史はこれまでに、15試合を完封している。

 年間に40勝だの50勝だの、無茶苦茶な数字が残っているMLBだが、年間の完封記録は16が最高となっている。

 つまり次で直史が完封勝利すれば、それに並ぶことになるのだ。


 ここまでのシーズンの試合を見ていけば、この先もどんどんと完封していくのは間違いない。

 記録に並んで追い越したら、あとはどんどんとそれを積み重ねていくだけだ。

 単純な数であれば、現在とは起用法が違う過去に、21世紀のピッチャーが勝てるわけはない。

 また通算記録にしても、29歳でメジャーデビューした三年限定の直史は届かない。

 だがピッチングの質ならば勝てる。

 年間の防御率や勝率、また奪三振率。

 それらは二度と残せない記録を刻みつける。


 あるいは過去のピッチャーが、年間に60試合も登板していたため、一試合あたりに割ける力は、それほど多くなかったという理屈を述べる人間がいるかもしれない。

 つまり年間30試合しか先発しないなら、もっとすごい記録を残せたという穴だらけの理屈だ。

 なるほど、それは確かに、もう今から昔のような投手運用をするわけにはいかない。つまり更新することは出来ない。

 だがここで直史が年間30試合以上も先発して、ほとんどを完投して完封したら、今後その記録を破る者は出てくるだろうか。

 出てくるはずがない。

 直史以前のピッチャーを、基準が違うと比較しないことは出来るかもしれない。

 だが直史以後のピッチャーなら、おそらく比較は可能である。

 そして誰も、直史以上の成績は残せないだろう。


 これだけ無茶苦茶な成績を残している直史が、MLBからの注目は比較的低かったのはなぜか。

 NPBでも圧倒的な支配力を持ち、MLBでも重視される球数の少なさではトップであった。

 問題は球速なのだ。

 そして直史の体格もである。

 180cmに満たない身長ではあるが、過去に180cm前後の大投手はいたのだ。

 線の細さは言われていたが、試しにやってみた中四日で、結果を残していた。


 極端な話、直史の価値を正当に評価出来なかった理由は、たった一つしかない。

 正当に評価したくなかったからである。


 直史のピッチングスタイルは、アメリカのと言うよりは、現在の野球の練習やトレーニングの目的から、大きく外れている。

 球速、スピン量、コマンド。

 ストレートの、あるいは速球の基本的な部分を、高めることを最上の命題とする。

 もちろん最初から、ツーシーム回転やカットボールになっている人間も存在する。

 だが球威を高めるという意味では同じことだ。


 直史はストレートよりもコントロールを求めた。

 アメリカではまず最速のボールを投げて、そこからフォームを修正し、コントロールがつくように、動作を効率化していく。

 だが直史はストレートと変化球を山ほど覚えて、そのコントロールを重視した。 

 順番が違っているのだ。


 過去の記録を見ても、パーフェクトはともかくノーヒットノーランをするには、ストレートの球速が重要であったりする。

 球数を重視する現代MLBでも、ツーシーム全盛の時代が長かった。

 遅い球で消耗せずに投げるという思考が、セイバーの単純な球数制限では存在しないのだ。

 なので直史を評価することは難しく、そのため評価しなかった。

 それによってセイバーが動いたアナハイムが、すぐさま獲得することに成功している。




 この日の直史のピッチングも、おおよそいつも通りである。

 ムービング系の球と、大きく変化するカーブ数種類を組み合わせ、先に凡打を狙う。

 そして追い込んだら、スライダーや高めのストレートで、三振も狙う。

 基本的にはゾーンだけで勝負するが、相手が積極的に振ってくるようになれば、逃げていくボール球で空振りも狙う。

 アウトローとインハイを駆使し、そこからわずかに動かしてくる。

 今のMLBには存在しない技巧派だ。


 狙ったところに変化球を、99.9%の確率で投げられるということの価値を、誰も分かっていなかった。

 今までそんなピッチャーが、一人もいなかったために。

 ピッチャーはとにかく球速を求める。

 コントロールがいいだけの選手は、ピッチャーを諦めてしまう。


 根本的な評価軸を、変えなければいけない。

 直史はまず、この日は上手く指にストレートがかかるな、と判断していた。

 基本的にアウトローとインハイ以外は、あまりゾーンにストレートは投げないのが直史である。

 ただこの日は、高めのボール球を相手が振ってくれる。

(スピンが上手くかかってるな)

 ホームランダービーで投げた後遺症を、少しは気にしていたのだが。


 三回までを投げて、ノーヒット。

 つまり当然ながら、フォアボールも出さずにパーフェクトピッチということである。

 アナハイムの援護は二点と、ほどほどではある。

 球数もおおよそ制限できていて、ここまで33球。

 相変わらずのマダックスペースである。

 いや、休み明けでいきなりまた、パーフェクトのペースなのだが。


 ただこれは、四回には途切れた。

 内野の間を強く抜けていく、クリーンヒットでランナーが出る。

 ただしそのランナーを、またダブルプレイでアウトにするあたり、直史は直史である。


 パーフェクトやノーノーを期待していた観客には、残念であったかもしれない。

 だがマイナーな記録をチェックしている人間は、まだまだ期待している。

 そして投げている直史自身も、ある程度は目標にしている。

 九回を投げて完封勝利。

 直史にとっては地味な記録であるが、これが積み重なっていくと、とんでもない記録になる。


 六回にも一本のヒットを打たれるが、これもまたダブルプレイで殺す。

 ランナーは出ないし、出たと思ったらダブルプレイで殺される。

 ブラックソックスは今季、直史と当たるのは初めてなのだが、このあたりで表情が死んだものになってきていた。




 これが高校野球なら、さっさとプロに行け、と言われるだろう。

 そしてNPBであれば、さっさとMLBに行けと言われるだろう。

 だがMLBからはどこに行けというのか。

 宇宙人をの野球対決で先発するぐらいしか、もう出番は残っていないのではなかろうか。

 そんなバカなことも考えられるのが、本日の直史のピッチングである。

 下手に剛速球でバットにすら当たらない、というわけではないのが性質が悪い。


 パワーピッチャーが全盛のMLBでは、いかにそのパワーを維持するかに重点が置かれる。

 技巧派のベテランもいないわけではないが、フィジカルなどの計算の方が、駆け引きなどの計算よりも統計として分かりやすい。

 本来は競技なのだから、単純な力と力のぶつけ合いではなく、技術の進歩を目指すべきなのだ。

 だがこれは日本の高校野球ですらそうなのだが、体力をつけてフィジカルの出力を高めるのが、一番効率がいい。

 直史のピッチングは、非効率なまでにピッチングの数を重ねていった結果である。


 終盤までに、三本のヒットを打たれた。

 だが打線も奮起して、五点を取ってくれた。

 九回の表には問題のない球数でマウンドに立つ。

 このまま14球以内で抑えれば、完封ついでにマダックスだ。


 ブラックソックスも代打を出してくるが、最後のバッターは先頭に戻って一番。

 これに対して直史は、ストレートを多めに投げた。

 打ったボールは内野に浮かぶ。

 サードフライでスリーアウト。

 直史は今のボールのスピードを確認した。

(92マイルで抑えられるな)

 おおよそ148km/hのストレートで、相手打線を抑えたわけである。


 球速は必要ない、とは直史は言わない。

 他に長所がないのなら、球速を上げるのは間違いではない。

 だが球速が全てではない。

 グレッグ・マダックスの球速も、キャリア初期に150km/hを記録したというが、それはどんどんと落ちていって、90マイル以下で投げることさえ多かった。

 直史は今、さすがに90マイルは超えている。

 そして意外と言うほどでもないだろうが、ボールのスピン量は多い。


 ともあれこれで、一シーズン16完封のMLB記録に並んだ。

 そしてシーズン10度目のマダックス。

 今日は比較的打たせるピッチングであったが、それでも奪三振は11個。

 多くの偉大なピッチャーが、10年もかけてやるようなことを、たったいの一年で果たしている。




 試合終了後のインタビューは、ついにシーズンの完封記録に並んだ、ということの話が多かった。

 だが既に直史は、史上初の一シーズン二パーフェクト、ノーヒッターもパーフェクトを合わせて五回を達成している。

 これまでのノーヒッターの記録は、奪三振能力の高いピッチャーが多かった。

 ただしパーフェクトとまでなると、そうそう簡単な記録でもない。


 三振は奪うが、その分制球力も微妙。

 そういったパワーピッチャーが、ノーヒットノーランには多いのだ。

 ただ直史は、おそらくその記録も更新する。

 八月と九月、丸々二ヶ月残っていて、おそらく直史は10試合は登板がある。

 これまでの戦績を考えれば、それまでにまだ、何度かマダックスやノーヒッターも出来るはずだ。


 たったの一シーズンで、MLBの記録を塗り替えてしまう。

 そんなピッチャーに対して、どういったインタビューをすればいいのか。

 今日は完封を狙っていたか、という質問には、またいつも通り答えなければいけない。

「常にチームの勝利を考えていれば、完封を狙っていくのは当然である」

 オールスターが終わったとは言え、何も変わったことなどない。

 直史はひたすら、相手を無失点に抑えることに終始する。 

 そしてその試合を続けていくために、球数を減らすコンビネーションを考える。


 もっとも今日の11奪三振というのは、低い数字でもない。

 日本時代は球数の制限を外して、25奪三振を奪ったという記録もある。

 プロの先発ピッチャーというのは、一年を通じてローテを回していくのが役割だ。

 必要以上に力をかけて、奪三振を狙いにいくのは、直史としてはその原則に反していると思うのだ。

 三振は、奪うべきときに奪う。

 それが正しい直史のピッチングである。


 16完封というメジャー記録に並んだことも、どう思うかは聞かれた。

 だが直史としては、あまりそれには興味を持っていない。

「プロであれば優勝を目指すのが第一で、それを目的に投げている。あまり三振を狙って奪えるわけでもないし」

 球数が多くなっても構わないなら、直史は奪えるのだ。

 しかしそれでコンディションが悪くなれば、最優先目標から外れてしまうことになる。




 オールスター明けということもあり、疲労をしっかり取れていたアナハイムの先発は、強いカードを当てることも出来て、ブラックソックス戦は三連勝した。

 そしてホームゲームのカードは続く。

 次に対戦するのはテキサス・レイダース。

 ただしここでも直史の出番はない。


 直史が次に投げるのは、そのテキサスの後の、ヒューストン戦だ。

 地区では二位であるが、勝率はアナハイムと比べるようなものではない。

 それでも二位までにいれば、ポストシーズンには出られる。

 なんとか地区内の直接対決では、勝利しておきたいところだろう。

 しかしその第一戦目に直史を当てるあたり、首脳陣は直史の使い方が分かってきたなと思うのだ。


 ただ直史は、さらにその次の試合の対戦相手が、かなり気になっている。

 上杉を擁するボストンとの対決だ。

 ボストンは故障離脱でチーム力を落としているため、トレードデッドラインで大きく動いていく可能性がある。

 しかし投手戦になった場合、アナハイムに勝てる可能性があるのはボストンだけだ。

 もっともアナハイムも、延長に突入して直史の球数が100以上となっていれば、リリーフに引き継ぐ可能性は高いが。


 テキサスも今は弱いわけではないのだが、とにかく同じ地区のアナハイムとヒューストンが強すぎる。

 直史のこの状態が続くなら、チーム再建に舵を切ってもよさそうだと思うのだ。

 ヒューストンは主力が、大型契約と若手であり、来年以降もそこそこ強い。

 そしてアナハイムは、直史の契約が当初は三年となっている。


 他のチームから見た場合、直史の二年後が終わった時に、アナハイムが契約を新しいものにするかどうか。

 それによってアナハイムの、覇権維持の意思が分かると言っていいだろう。

 アナハイムは伝統的にというか、今のオーナーになってからは、バッティングに優れたスタープレイヤーを取ってくる。

 しかし直史ぐらいの成績を残しているなら、二年目のところで契約を変更するべきなのだ。

 一年1000万ドルとインセンティブでは、直史は安すぎる。


 またアナハイムは、ターナーとも大型契約を結ぶかもしれない。

 FA権の取得にはまだ二年あるターナーであるが、今年は完全にブレイクしている。

 まさにオーナーも好きなバッティングのスタープレイヤーで、しかもこの時点で契約を交渉できるのは、アナハイムだけなのだ。


 アナハイムはその立地などもあって、集客力はそれなりに高い。

 先発である直史は、確実に客を呼べるピッチャーだ。

 ただ先発が投げるのは、中五日というこの時代。

 他の選手も人気がでなければ、大きな集客の増加は見込めない。

 ただスーパースターが一人いるということは、それだけ他のチームメイトも露出が増えるということ。

 その機会にどれだけ、直史を見に来た人間を、アナハイムのサポーターに出来るか。

 そういった経営手腕は、オーナーのモートンは優れている。


 


 モートンはまさか、直史が三年で、MLBを去るつもりだなどとは思っていない。

 もちろんそれと、故障などで長期離脱、あるいはパフォーマンスをガクッと落とす可能性は考えているが。

 だが直史のピッチングのスタイルを考えると、そうそう安易に故障して、長期離脱しそうなタイプではないと思うのだ。


 技巧派の真髄とも言えるマダックスは、20年連続の二桁勝利、18年連続の15勝以上を記録した。

 直史はブルペンなどで投げるストレートに比べて、試合で投げるスピードのMAXは低い。

 おそらくある程度年齢を重ねても、成績を落とすことはない。

 40歳ぐらいまでは投げられるタイプだとは、GMのブルーノや、FMのブライアンとも話し合っている。


 このペースで10年MLBでやれば、200勝も突破するのではないか。

 そうすれば野球殿堂に入ることも可能であり、そしてアナハイムの永久欠番になるだろう。

 そんなピッチャーの商品的価値は、確かに計り知れないものだ。


 地区優勝連覇を計画していたであろう、ヒューストンを木っ端微塵にする。

 まずはそれが目標である。

 故障するような投げ方をしてはいないが、それでもいつ故障するかなどは分からない。

 マダックスなどは、大きな故障もなかったものだが。


 夏場の暑さの中で、直史は大量の消耗を軽減することと、そして回復を速くすることを考えている。

 ここまで上手くいって、次のヒューストン戦では記録がかかっている。

 直史はもちろん、記録を狙ってはいない。

 ただ普通に結果を出すことを考えていれば、記録を達成してしまうものだ。

(それよりは次のボストンなんだよな)

 一点もやってはいけない相手だ。

 もしも負けている状態で九回にもつれこめば、そこから完封されることは間違いない。

 テキサスとの試合、直史はベンチの中でおとなしく見つめる。

 ただその視線の先は、未来の対戦相手に向けられていた。

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