第39話 モ…

「よっしゃー!」


「着いたー!」


「…ほんとに実現するとは」


 たった今、秘密基地計画の一節が完了した。具体的に言うと、地下道の一つが

 いやー…ちょっと関係ないこと言っていい?それにしてもまだ疲労すごい。や、こないだのの事。あの畜生訓練…あの後確認したら本体あいつ、最初残ってた9割の魔力をほぼ全部使ってて…枯渇まではやらないって約束と違うじゃんって思った。ただ、どうやら勝手に『魔力生成』も発動させてたんだと思う、確かに魔力枯渇まではいかなかった。…大体1.5時間くらいやってたよね


 39話では、実はノックの大部分を割愛させてもらった。あれは最初と、最後…起承転結では「起」と「結」である。因みに「承」と「転」も酷かった。自分は事が終わってからメトロンと会いデータを受け取ったのだが…その後メトロンに勧められて、その場で例の部分だけ視聴したところまあ惨い、話に聞いた以上になんとも惨い。見切れないためその場では飛び飛びで視聴したのであるが、約1時間50分の間にナギサのノックアウトカウンターが何度も回っていた…それに加えて、倒れるたびに冷水を上から被せられて…なんという畜生であろうか。

…これ以上は何だか怖いので、さらば


 もう太ももがパンパンだ…。ただでさえこの土木作業も疲れるのに、あれの疲れも取れてないから疲労が倍速で進んでいく…怪我は言われた通り治浄魔術で直したんだけどね。だけどそれもエーテル体のせいで、通常の疲労回復の魔術は効果が無いんだ。そんで専用のやつはちょっとコストが重い…だから、疲れくらいは自然回復に任せようかなって…。その結果次の日以降にもろに響いてるんだから困る。

………あいつがすべて悪い。あの強度の訓練を休憩無しとか、常人だったらどうかしてるよ!しかも上から何度水を飲まされたか…


「おいナギサ。どうした?」


「いや…何でもないよ」


 つい顔に出てたみたい。もう、やめやめ…あんなの思い出してたらいつか狂っちゃう。


「?そうか。しかし…やったな」


「ねー」


「じゃあ、次いこー!」


 それは早くない?あとどこに?あ、うんそうだった。基地ね、いやぁ…できちゃったねえ



ここからダイジェスト



 まず2回目の工事からは工期を早めるために私の魔術での補助を出来るだけ強くしたことで、ほんとに爆速で進んだ。そうして最初、私が参加した東の基地から、トーベルたちが事前に造っていた山側にある北の基地まで。…因みに北の基地にも、特に何もなかった。東と同じように小さな、いかにも手掘りって感じの空間があるだけだった、あ…多分ほんとの意味での『手掘り』だろうな、ここは。そこは二人が見てない内にしれっと『平均』、『堅化』をかけ、入り口も一応確認したところ、今度は大きく斜めに突き出た岩の下に出るようだった。間にあんま空間がないから、頭上注意しとかないと私みたいに頭を強打することになるということを学習したな…。硬さが頭にしっかり伝わってきた

…それは置いといて。そこから更に南西方向に掘り進めて森の西側まで、そこに簡易の基地を造ったら、今度はまた東の基地へというようにして、上から見て三角形になる感じに地下道を掘り進めていった


 そして今この瞬間、基地どうしを繋ぐ地下道の掘削工事が完了したのである。正直興奮してる。地下道が開通した時の、やり遂げたー、っていう達成感と満足感に浸って…


「つぎ、基地をひろげよ!」


…いたかったんだけど。サラは全然そう思っていないみたい


「切り替えが早いなぁ…でも、そうだね」


 このあまりにも狭い基地…というよりただの土の空間…はいけないか


「どれくらいでかく作るんだ?」


「とにかくでっかく!」


「あ…ちょっと待って」


「ん?なんだ?」


「闇雲に広げるのはよくないよ。特に崩落なんか怖いし…ちゃんと計画的に進めよう」


「はぁ…?よくわかんねえけど…」


「なにをー?」


「ここからは設計だよ」


「ま、いいや。どうするんだ?」


「それをいまから考えるの」


「掘らないのー?」

 まだ待ーって


 その後、その辺の石で床に図を書きながら3人であーだこーだ言って決めた。なんだけど、まあ…2人は設計とか細かいことに興味を示さなかったから、ほとんど私が提案した内容。

 まず、最初に各簡易的な基地を1つの部屋ぐらいにまで広げて、その下を一段掘り下げたらそこにまた新しく空間を作る。円状にするつもりであるそこを中心に三部屋、私たち一人に一部屋だ


「おおー」


「大広間もいいんじゃねえか」


「たしかに。じゃあ…この空間をもっと広く作ることにして広間として使おう。そこから通路をこう引いたら…でも、更に広げるとなった時に邪魔になるかな…」


「こんな感じですればいいんじゃないか?」


「むーん…微妙」


「なんだよ」


「下だよー、下に行けばいいんだよ」


「ああ!てことは…こうか」


「サラのくせにやるな」


「なにがーっ」


「ハイハイ…」


 この図も、少し3Dにして方がいいな。んー…ここでこうすれば、多目的になりそう


「じゃあこうね」

 大分構想が固まったかな


「おぉー?」


「これでどう?」


「わかんなーい!」


「…そっか」


「で、どうなってんだこれ?」


「えっとね…」


 書き直した図…上から1階層、2階層、3階層とすることにした


「1階層がこの基地を繋ぐ通路、2階層を広間なんかの共用スペースにして、個人の部屋は3階層目に作ろう」

 拡張時はこう、放射線状にね


「まあこれでいいか」


「よくわかんないけどいいよー」


「これで仮決定…と。どのみち、ここをもう少し広げてからだけど…」


「はやくやろー」


「え?あ、はやい…」


 もう道具を動かしてる…振り向いた時には、2人共もう既に作業モードだった。とにかく私もさっそく作業再開しよう。まずここ、いまは三人がようやく入るくらいしかないから…このしょぼい空間を拡張せねば


 それで、この基地を何に使うかは未だに決めてないんだけど。もしかしたら機密性が高い…例えば魔術とかに関係する事柄を扱うかもしれないし…念のため、秘密は守れるようにしたい。個人の部屋に関しては更に個人認証みたいなシステムを導入できたらいいなぁ…って憧れがある

 あとは表向きへの隠蔽として、部屋がある程度完成した時点で、魔物とかの侵入防止に空間系統と大地系統の魔術による隠蔽措置もしたいかもなあ。

…もはや自分でも何を想定してるのか分からなくなってきたけどね。ここまで来たら、とことんやんなきゃという謎の使命感だけで動いてる





 時間もまだあるためそれぞれが再び黙々と、部屋の拡張作業を進めていた時、ちょっとしたハプニングが起こったようでサラから呼び出された


「どうした」


「ねぇねぇ〜みてみてー」

 暗いな…どこ?あ、居た


「どしたの」


「なにをだ?」


「この子ー」


「子?」


 工事の途中…なんか、サラが何かを見つけたらしい。それはサラの手の中に収まっているみたい


「キュウー」


「?」


「ね…えーと、モグラ?」


 場所が暗いから一瞬ネズミに見えた。けど、よく見ると小さいがモグラだ。あまりこちらに警戒心はなさそうだ


「かわいいでしょー」


「そう…だね」


「そいつ、どこで見つけてきたんだ」


「あっちー」


「…どこだ」

 暗いもんね、指先までの距離も見えてないと思う。…これは今度照明を設置しないとかな


 それで、サラは後ろを指さしたようだけど、要は作業してたら出てきたってところだろう。サラはモグラを撫でたり、つついたりしている


「キュウ」


「やわかいよ~」


「どれどれ…」


…私も触ってみたい。でも、そのモグラ…なんか見覚えがあるような気がするんだよな…


「あ…思い出した」


「おい、ナギサも触ってみろよ」


「そうする…じゃなくて」


「ん?なんだよ」


 危ないあぶない、危うく欲に負けるところだった。…あとでね

それより大丈夫?


「サラ、その子って魔物じゃない?」


「ん?…そうなのか?」

 トーベルが若干下がった


「うん。ノールトマールっていう種類だと思う」


「魔物…」


「へぇ〜」


 本体の記憶にあった。結構メジャーな魔物で戦闘力もそんなに高くないから、ダンジョンとかにいると初心者の練習台とかにされてたはず。この世界にもいたんだというか、この森にいたんだね。普段は土の中にいるから、こうでもなかったら気づかなかった

 

 でもそれはそうとして、おかしいな。この子が魔物なのだとしたら違和感がある

 本来、魔物は本能的に人を襲っている。魔物という概念は元々、人類全体の敵として神によって創られたものだ。それは世界によって生命だったり、魂を持たない疑似生命だったりという差異はあるけれど、文明を揺るがし、世界に常に変動を促すという存在意義そのものは全世界共通だ

 だから、魔物と聞いて少し距離を取ったトーベルの反応は正しい


「のはずなのに…襲われそうな感じはないなぁ…」


「キュウ〜」


「え?」


「行っちゃったー…」


 私の手に乗ってきて、スリスリと頬を擦り付けてくる…かわいい。思わず撫でてしまったが、モグラは嫌がることもなく「キュウキュウ」と鳴いている

 大きさからして、まだ生まれたばかりの個体な気がするな。そのせいで人間への敵意が薄いのかな?それとも私が厳密には人間ではないことを見抜いたか……いや、流石にそれはないか。さっきサラとトーベルが触っても普通にしてたし


…まあ、こちらに危害がないなら何でもいっか…かわいい


「いいな〜」


「ナギサのこと気に入ったのか?」


「さあ…」


 あ、もしくは魔物だから、私が発する魔力を感じ取ったのかもしれない。私は二人より魔力が多いから、それも一つの可能性としてはあるだろう


 にしてもかわいい…もう3回も「かわいい」を連発している。知らなかった、種族じゃなくて、小動物って存在がかわいいんだね


「ところで、この子どうする?」


「はい!うちで飼う…あたっ」


「なに言ってんだバカ。魔物だって言ってただろ、危ないかもしれないのに、母ちゃんたちがいいって言ってくれるわけないだろ」


「こんなにかわいいのに…」


「だからって言ってもな」 


「まあ、現実的ではないよね」


「ほらナギサも言ってるぞ」


「え~…ナグーそんなぁ…」


…やっぱりそれは違和感だな、ナグー…


 確かに、この子は魔物だから、いずれ私たちを攻撃するようになる可能性もある。これに関してはトーベルの意見が全面的に正しくなる…んだけどね…?なんだけどなぁ………でも、それはそれ。私も手放したくない。こんなにかわいいのに許されないなんて、哀れな幼子よ…何かいい案ない…?


「…あ」

 サラが手の上のノールトマールをとっていってしまった


「やーめー、かうー!」


「おい待て!どこに行くつもりだ」


「むぐー!」

 捕獲されてる…


「キュウー」


「家に持って帰れるわけねえだろっ」


「でもーっ、かって守ってあげないとー」


「魔物なんだから自分の事ぐらい守れるだろ」


「魔物でも弱いから、そうとも限らないよ」


「じゃあだめー!」


「おいっ…ナギサなんとかしろー!」


 えぇ…そう言われても、この暴れ馬をどうすれば鎮められるって言うの?…まあ私の一言が余計だったからかもだけど…


「あ、それじゃあここで飼うのはどう?」


「む…?」


「キュ」


「ここで?ひみつ基地でか?」


「うん、それにそうすれば他の人に見られないから、こっそり飼えるんじゃない?」


「あ…」

 丁度トーベルの拘束も限界だったか…セーフ?


「それだ!みんなでここで飼おう、ありがとナギサ!」


「あ、うん。どういたしまして…」


 ちょっ、顔ちか…


「おい、ほんとに大丈夫だよな」


「多分」


「じゃあ、この子のなまえ何にする?マール?」


「そのまんますぎだろ。ノートルはどうだ。悪くないだろ」


「トーベルもそのまんまじゃん!」


「そんなことないだろ、カッコよくないか?」


「ぜんぜーん」


「キュー」


 いや明らかに、ノールトマールのノールトの順番を変えただけだよ


「お前よりはましだ!」


「なにをー!?サラのがいいよねー、マール」


「勝手に決めるな!」




「マルト!」


「ライト!」



「ラなんてないよー!」


「別にいいだろっ」


「関係ないんじゃないかなぁ…あとおちつい…」



「ならネイロイだ!」


「そ…




「ハァ…フゥ…」


「ライロールっ…」


「…んぁーっ!うーん…」


「ど、どうした…もうダウンか…?」


「…トルノレード」


「「え?」」


「いや、何でも…」

 ただの固有名詞だから…



 そんなこんなで五悶着くらいあり…唐突なアイデア合戦の結果、結局は二人の意見の間を取って、が『ノール』と言うことになった。…そう愛称。

 主に二人によるこの子の名前をどうするかの応酬の間、私はこの子を抱いて体育座りで、名前が決まるまで作業も進まないし暫く暇になりそうだったから、庇護欲のままにノールを愛でてたんだけど…気付いたら、二人の間でフルネームがとんでもないことになってて…


 2人の意見がぶつかったり、融合したりした結果…どうやら『ノールライト・W・シャーレ・ヘレネロインヅ・マム・トゥードロマイト・ライロール・ダン・キュエル・トルノレード・J・ヤーベステン・フォル・アイナ』…に決定したらしい。私の考えたのが2つも入ってる、やった…じゃなくて、どう考えても長すぎて実用性が無い。

 そもそも絶対覚えられないでしょ君たち、というわけで最初の『ノールライト』の部分を縮めて『ノール』と呼ばせることにした。なんだけど…まあ…頑張って考えてくれたもんだし、フルネームも一応残してはあげた。


「あ!ナクネイト忘れてた!」


「じゃあ俺もゼンドウ足してくれ!大昔の英雄の生まれ故郷らしいぜ!」


「ナクネイトも、故郷に『テスタ』っていうものがあったんだって!」


「…もう締め切りね?」


「はーい。…あ」


「もうダメ」


「なんでー」


 フー…ちょっと強制的だけど、これ以上やると際限が無くなってしまう。一体アイデアをこんなに…どこの英雄譚から引っ張ってきたんだろうねえ…。


 それじゃ…『ノールライト・W・シャーレ・ヘレネロインヅ・マム・ナクネイト・トゥードロマイト・テスタ・ライロール・ダン・キュエル・トルノレード・J・ヤーベステン・ゼンドウ・フォル・アイナ』…ってことで。


「おいでー、…えーと…ノールライト・D・シャンレ・ヘレヘレヅ……?」


「違う違う、ノールライト・W・シャーロック・ヘレナイト…ん?」


「どっちも違うよ。無理しないでも、普通にノールだけで良いから」


これ以降、多分一生使う事は無いと思う。『ノールライト・W・シャーレ・ヘレネロインヅ・マム・ナクネイト・トゥードロマイト・テスタ・ライロール・ダン・キュエル・トルノレード・J・ヤアベステン・ゼンドウ・フォル・アイナ』


「キュー!」


 まあ…結果的に君が喜んでるなら私はいいかな、ノール



 そんな出会いを経て、作業を再開させたところ…なんとノールも手伝ってくれて、その後の進みは早かった

 赤ちゃんとはいえ流石はモグラの魔物というべきか、ガンガン土を掘り崩してくれる。しかもノールは結構と賢くて、ちゃんと私たちの言うことを聞いて掘らなくていいところは残してくれていたおかげで、私が『平均』するまでにももうある程度道っぽくなってた。だから感想として…かわいいなぁ…一生懸命掘ってるのかわいい。手伝ってくれてありがとうねえ


「キュウ?」


 何でもないよー



 ナギサ達はその後、昼食を挟んで北の基地の拡張工事も進めた。因みに構図はどの基地も同じである。ノールの存在もあって、工事は順調に進み、今日だけで北の基地の拡張工事も完了した。残りは西だけだ



「……そろそろ帰る時間かなあ」


「…ん?ああ、そうかもな」


「よし…じゃあ作業終わり、解散!」


「わかったー、ばいばーい」


「あぶねっ…!放り投げるなー!」


「暗いから走らないでー…聞いてないな」


 掘るための道具は、作業が終わったら基地の中に置いておく。所で…ノールも、いつからか姿が見えなくなってるな。10分?前まではいた気がするけど


「行くぞ」


「そうだね」


 サラって、帰る時も異常に行動が速いんだよね…というか、今まで一緒にいた感じ切り替えが速いってことな気もする


 一足以上先に地上に戻ったサラを追って、私たちも坂になっているところを登って穴から地上に出た。因みに山側は危なすぎるので、ここは東の基地だ。これからもそういった都合上、基地の出入りは基本的に東からになりそう


「もういない…」


 ここ、森の結構深いところなんだけど…まあいつものことか


「じゃあな」


「あ、うん。じゃあ」


 トーベルも、そんな別れの言葉を残してさっさと歩いて行った。その背中が見えなくなったところで、私は基地に戻っていった


「拡張は西も、今日のうちに終わらせとこうかな」


 私は走って帰るから、もう少し遅くまで作業ができるんだ。毎日の魔力訓練に加えて、基地造りでの補助魔術の長時間使用…エーテル体を考慮しても、このごく短期間で成長が肌に感じられる

 おまけに、それに伴って必要になった『魔力生成』、こちらも魔力が湧きだす感覚を何となく掴み始めていて、量こそ増えてはいなさそうにしても、体内の魔力循環に効率よく取り入れられるようになっていると思う。どれくらいの時間で、どのくらい回復するかのペースについてもまあ大体。10分に約2.6㎥位かなあ


「さすがに歩いてたら時間無いかぁ」


 疲れてるけど致し方なし、走るか…往復数キロ…

 家族に心配かけるわけにはいかないからね。それに着きさえすれば、誰にも見られないから、その名と通り掘る魔術の『ディグ』を使ってすぐに終わらせられる


 なるべく効率がいい『マナーストリクト』を発動し、狭い地下通路を走った。……この通路、もうちょっと広く作れば良かったかなぁ、走りながら押し広げるか…なんて一瞬考えたけど、今日の作業で既に魔力の3割を消費しているので…おそらくボーダーラインの4割を見据えてそれはまた明日、個人的に。

…今日は意外と濃い一日だったなぁ。やっぱり、自然と戯れてると時間が早く過ぎる。

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