双子ちゃんと戯れて Vol1ー2



 あたしはシャワーのお湯で身体のボディシャンプーの泡を綺麗に流しながら手の平で軽く擦って、ちゃんと濯げてるか確認しながら丁寧に紫音ちゃんの身体を流してあげる。

 やっぱり脇の下とかはくすぐったいみたいだわ。ふふふ。

 小っちゃな身体をよじってくすぐったがるのを見てると、どこか小動物と遊んでるみたいで癖に成っちゃうわね。

 つい悪戯心が顔を覗かせてくすぐってしまいそうになるけど、そこはあたしの我慢が試される時よ。

 とは云えちょっとなら……いやダメよ弥生。

 ちゃんと我慢するのよ。

 振りでもなんでも無いんだからねっ。



「は~い。終わりよ。紫音ちゃんはちょっとお椅子に座って待っててね」


「うん。わかった。ありがと。やよいおねぇちゃん」


「はい。どう致しまして。おまたせ、次は綾音ちゃんの番よぉ」


「はぁい、ねぇね」


「お身体きれいきれいする前に髪をアップに纏めないとねぇ…………はい。良いわよ。それじゃお背中から洗いましょうね」


「ねぇね。おねがい しゅましゅ」


「ぷぷっ。畏まりました」



『まったく可愛らし過ぎるわよ。おしゃまな綾音ちゃんは、おねぇちゃんを気取って舌っ足らずになるなんて』



「綾音ちゃんは時々難しい言葉使うけど、それはママから教わるの?」


「うん。ママが いってる から まね してるの」


「そうなのね。ママって素敵な方だから真似したくなるわよね」


「ママは れでぃ だから わたしも れでぃに ならなくちゃなの。しおねぇ みたく おとこのコ みたいだと およめさんに なれにゃい のよ。だから れでぃに なるの」


「そうねぇ。ママみたいに素敵なレディになれたら良いお嫁さんになれるわね。でも紫音ちゃんも充分に可愛らしくて良いお嫁さんになれるわ。大丈夫よ」


「「うんっ」」



『参りました。完敗ですよ。こんな小さな頃から花嫁修業してるのね。それに比べてあたしったら……』


 アナタモ スコシワ サイカサン ヲ ミナラッテ ショウジン ナサイナ。



 綾音ちゃんの身体も洗い終わったらお次は髪の毛のシャンプーね。

 順番的にも髪の長さからしてもやっぱり紫音ちゃんからかなぁ。

 交代でボディシャンプーしたように待ってくれると思うけど、順番で髪も洗ってあげないと後で喧嘩しちゃったら可哀想だものね。

 それじゃ最初の順番通りにしましょ。


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