お昼ご飯のメニュー Vol3ー1


 たまに? いぇ。

 ちょいちょい出て来る脳内のアタシへ。


 余計なお世話よっ!

 それに何っ? 合掌までする事は無いじゃない!

 もう失礼しちゃうわねっ!

 それとノイズ混じりにイメージなんて投影させないでよ!


 ソレッテ アタシ ジャナイ ワヨ。



「璃央、それで弥生のはどうなんだい?」


「やだぁ。お義母さんったら!まだお昼でしかも娘達もいるんですよ?」



『いやいやぁ。彩華さんってば。もうその手には引っ掛かりませんぜぇ』



「弥生はどうなんだい? お前さんの気持ちってやつは。悪くはないんだろ? ってのは冗談だよ。彩華、まだそれ引っ張るかい? 弥生は揶揄い甲斐は在るけどねぇ。ちょっとは手加減してやんな」


「そうですね。お話しの腰を折ってしまい申し訳ありませんでした。どうぞ、璃央君お話ししてね」


「どうってねぇ。タイヤの何も問題無いね。ですから弥生さん。夕方前には完了します」


「ちょっと待ちな璃央。お前『パンク修理は』って云ったね? 其れは他にも何かが在るって事なんだろ?」


「流石だねぇ。その事で相談しようと思ったんだ。弥生さんは当然ながら、婆ぁばも居てくれた方がスムーズに話せると思うんだけど、良いかな?」


「云ってみな」


「では。弥生さんは、これからどうするにしても結構な距離を走る事になります。仮に東京まで真っ直ぐ帰ってもやっぱり不安な事が在るんですね。それはフロントサスペンションから少しオイルが滲んでて、そのオイルがブレーキに付着するとブレーキが効かなくなる恐れが在ります。弥生さんのバイクは暫く乗られてなかったと違いますか?」


「えぇ。その通りです。暫くお仕事が忙しかったりで乗ってませんでした。本当に凄いですね? そんな事まで解るなんて」


「それはまぁ。そこで提案なんですが、以前、僕は弥生さんと同じ車種でレースをやってた事が在るんです。そのスペアパーツのストックで部品は手元に在りますから、サスペンションの修理も一緒にさせて貰うとブレーキの懸念も無くなるので、どうでしょうか?」


「その修理に掛かる時間的な問題は……。どの位の期間が必要なのでしょうか?」

 

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